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035「妖精さん、帰還を諦める」 4章プロローグ
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かもしれない。
でも、彼女は彼女なりに、領民が幸せになれるように頑張ってきたんだ。
一人くらい、彼女を支えてあげる男が居ないと、プラチナはもっと駄目な娘になる気がする……」
そのショタ妖精の言葉が終わると同時に、隣で眠っていたプラチナが目を開けた。
シルバーは激しく動揺する――今までの会話を聞かれていたかもしれないだけに。
『ま、まさか!?』
『盗み見聞きか!?』
『きっと、妖精さんが独り言を言う痛い奴にしか見えないと思うお』
美しい銀髪ロリはゆっくりと、腰を起こし、視界にシルバーをおさめて、眠そうな顔で微笑んでくる。
「ふぁ〜、シルバー様、おはようございます〜。
ご飯にしますか?
……それとも僕を食べます?」
「うん、おはよう、プラチナ。
美味しいご飯を頼む」
彼女のためならば、もっともっと頑張れる。
シルバーはそんな気がした。
『子作りを未だにやっていない童貞がいますぞ』
『プラチナたん可愛いのに、手をつけてない時点で、草食系男子すぎる……。
勇猛果敢な妖精さんは、ベットの上には存在しないというのか!絶望した!』
『やだ、この妖精さん……純情なショタだわ』
『プラチナたんが羨ましいお』
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