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033「ドワーフ娘、内政チートを押し付けられる」幕間B
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が言い終わる前に、シルバーはその言葉を遮って――
「じゃ!次はこれを作ってくれ!
ミカドワなら、きっと作れるよな!」
腰のホルスターにあるワルサーP38という、黒光りする自動拳銃を、ミカドワに渡した。
その精巧な作りに、ミカドワは驚愕する。
20世紀の科学技術の塊すぎる結晶を見て、冷や汗を流した。
「は、はいっ?
こ、これをどうしろと……!?」
『ちょwwww妖精さんwwww』
『無茶いうなよwwww』
『ドイツの科学力は世界一イイイイイイイイイイイイイ!!!って事を知らんのかぁー!このショタ妖精がぁー!』
ショタ妖精は躊躇しなかった。
自分が職人じゃないから、遠慮なく無茶を通り越して、無理な仕事を、ミカドワに押し付ける。
「次、これの量産を頼む!
あ、火薬と薬莢も作ってくれ!」
『おいこらwwww工作機械なしで、高精度な機械作れとかww無茶いうなwww』
『せめてロバーツ施盤くらい用意しろよwwww
ハンマーじゃ作れんぞwwww』
無理難題すぎて、ミカドワは絶句した。恐怖した。体が震えて、涙が出そうだ。
ワルサーP38はドイツ製の傑作銃。
銃の構造は単純といえども、規格化した部品を量産するには、高度な工作機械が必要となる。
つまり、機械を作るための機械すらない状況じゃ、ワルサーの製造は、困難すぎるにも程があった。
いや、銃はまだマシだ。職人芸でごまかせる。問題は――
(薬莢とか……どうやって量産すれば良いんだい!?)
産業革命イベントを起こして、巨大な工場を作らないと、薬莢(弾丸)は量産できない。
とてもじゃないが、30人程度の人数じゃ、量産体制を確立するのは困難すぎる。
時間があれば、ものづくりの才能で、何とかなるかもしれないが、そのための膨大な金がない。
税金を民衆から搾り取りまくる、優秀な官僚機構が必要だ。
「ど、どうやって作ればいいんだい!?
さすがのアタイ達も、先史文明の遺産を作るのは無理だよ!?」
「え、作れないのか?
じゃ、化合弓を作ってくれ」
『弓なら、矢を補給できるからワンチャンス』
『銃より弓で良いじゃない』
『うむ……矢なら補給できるから、兵站の問題を考えても効率がいいな……』
ミカドワは、また驚愕し、頭が痛くなる。
化合弓。それは競技用の弓だ。
エネルギーを効率よくホールドするための滑車がついていて、子供の筋力+短時間の修練で、遠距離の目標を、狙撃できるようになるメリットがある。
つまり、ガチムチの筋肉マッチョじゃない人でも、弓兵として運用できるのだ。
しかし、化合弓は、余計な部品が付いているから……軽い合金素材が必要だ。そうじゃないと弓本体が重くなりすぎて、実用に耐えない代物になる。
正直、銃を
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