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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編  第4話「賭退(チャンス)」Cパート 後半
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トは一息したその時だ。
大聖堂は突然、縦に崩れ落ちていった。
大きな音と土煙を起こしながら、いくつもの瓦礫の大群が頂上とその付近に落ちて行った。
「よし、これで終わったな」
アルベルトはパンターをそのまま停車させたまま、終わりを待った。
(・・・・・・?)
だが、何時まで経ってゲームが終了しない。
「うん?まさか、まだ生きてるのか?」
アルベルトはゲームが終了しない理由が、天桐のシャーマンがまだ大破していないのではと考えた。
このゲームのバグチャックはアルベルトがしっかりやっている為、バグではないとして残された理由はシャーマンが撃破していないからと判断した。
「仕方ない。とどめを刺しに、・・・あれ?」
アルベルトがレバーで操作するにもパンターが中々動かない。
(どうして動かない)
何度も操作して動かそうとしてるが全く動けない。
その理由、ここまで勢いよく下ってきたパンターの履帯が地面にめり込みすぎてしまった。更に、足に負荷をかけた為、足回りのパワーがダウンしたからである。
「くそ、履帯がはまったか」
必死に動こうと操作するアルベルト。
その時、何かの気配がした。
「うん?」
すると周りが急に少し暗くなった。
それは、日が雲で隠れたり落ちた訳でも、画面の画質が下がったからでもない。
何かが上にいるから暗くなった。
アルベルトがすぐに見上げた。そして、その正体が分かった。
「上だと!」
アルベルトの目先にいたのは自分に向かって落下する天桐のシャーマンだった。
天桐のシャーマンは真っ直ぐアルベルトのパンターに落下していく。
このままではお互いぶつかるだろう。だが、アルベルトのパンターは身動きがとれない。
(クソ。こっちが狙いだったのか)

天桐は考えた。
どうすれば、自分の戦車より強い戦車に撃破出来るか。
どうやれば、素人の自分が開発者であり経験のあるアルベルトに勝てるのか。
記憶に入れた僅かに積んだ戦車関係の知識を振り絞り必勝法を探し出した。
フィールドの地形を確認しつつ、頭の中で作戦を考えた。
そして、
(よし、それでいこう。)
それを実行するために必要な状況を作りに動き出した。
アルベルトに嘘作戦を誤認させ、相手を油断させ隙を作り、パンターを動けなくし、一番装甲の薄い上面に撃てるようにすると。

そして、
「くーらーえーーーーーー!」
シャーマンの砲から放たれた最後の75mm榴弾がパンターに真っ直ぐ向かった。
砲弾はそのままパンターの上面装甲を貫通し、そして内部で爆発した。
だが、落下していくシャーマンはそのままパンターに激突し、シャーマンもダメージを受けたことで大破となった。
それから10秒程時間が経過した。
お互い画面を見ながら黙り込むと
画面が少し変わり両者の画
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