暁 〜小説投稿サイト〜
ヨハンだがこんな状況を覆す
電波少女ラクス
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

 デコイをアルテミスへ射出して、慣性航行で進行しているアークエンジェル。

 「ふー……」

既にアークエンジェルには、アルテミスが落ちた情報が伝わっている。
だがアークエンジェルはいまだ。補給もままならず、敵の目を掻い潜りながら進まねばならない。

 「アルテミスが落ちたってことは、敵さんはそっちに向かってくれたか」

 「しかし我々の艦がいない事には、既に気が付いているでしょう」

 「そうね、時間との勝負ってところかしら」

一応ヨハンの部下という形で母艦運営に関わっている、学生組には既に。
避難民へは過度な期待を持たせないため、月の基地につくまで安心させる発言はしない様伝えている。

 そんな学生組の中の一人。フレイ・アルスターだが…

 「ほらほら、遅いぞ。もっと素早く走れ走れ!」

背後からヨハンに、軍刀を振り回され死にもの狂いで走っていた。
眼から謎の怪光線を放ちながら、迫る超人から必死に逃げるフレイ。

 「ちょっとー!毎回思うけど、なんでその武器取り上げられないのよ!!」

 「日ごろの行いがいいからだ!」

誰も彼の軍刀を没収していいですか?と聞けないだけである。
フレイは基本的には、体力作りの日課の後。
マードック等に工具や、資材を教えてもらい。
他は食堂の戦士に料理を教わる。食堂ではもっぱら皿洗いだが。

 彼女も彼女で、一応新鮮な日々を楽しくは感じているようだし。
周りに置いて行かれまいと、日夜頑張っているのだ。
そしてヨハンの事で悟った事は、彼の前で不用意な発言はしない方が長生きできる。という一つの教訓だった。

 「って感じでね…。もう、サイ!聞いてる?」

 「ははは。フレイ、ヨハンさんは厳しいけど優しい人だよ」

 「そうそう、色々教えてくれるし」

 「でも宇宙服と命綱だけで、外の空間に出されて戻ってこいってのは怖かったな」

サイとトールは笑いながら、ヨハンについて語るが。
その後のカズイの言葉に目が遠くなる。
彼らは死の恐怖を体験するという名目で、外に放り出され。自分の力で生還しろと言われたのだった。
キラは少し抗議をした様だが、帰ってきた答えは

 「死の恐怖を知り、乗り越えなければ生き残れない。それが戦場だ」

と一喝されたと言う。キラも経験はあるようで苦笑いだったが。

そんな会話をしていると、管制室から連絡が来た。

 「これより、目の前のデブリベルトから物資を補給します」

 「よし。キラと俺はMSに乗って周囲を警戒しよう」

 「フラガ大尉以下、クルーは皆ワークローダーで収容を急ぐぞ」

 「「ハッ!!」」

休憩時間の合間に作られ、避難民とも一緒に作った折花を献花し、作業を開始
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ