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ヨハンだがこんな状況を覆す
電波少女ラクス
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いる。

 「私はラクス・クラインです」

 「それは既に知っている」

 「あ、こちらはお友達のピンクちゃんです」

 「は〜……」

 「やれやれ…」

あまりの天然具合に頭を痛める俺達。

 「クラインね〜。かの、プラント現最高評議会議長もシーゲル・クラインと言ったが…」

 「あら、シーゲル・クラインは父ですわ。ご存知ですの?」

 「当たり前だ。君の父は何億人もの人間を殺す決定を下した人だからな」

そんな事等知らなかったのかわからないが。ラクスは驚いている様子だ。

 「はー。そんな方がどうしてここに?」

 「私ユニウスセブンの追悼慰霊のための、事前調査に来ておりましたの」

その後詳細が彼女から話される。
地球軍の船と出会った事。揉め事に発展し、争いが始まった事等をだ。

 「なんてことなの…」

 「だが君も迂闊だな。戦争中にも拘わらず呑気に慰霊等」

 「まぁ何故ですの?」

 「君が真に彼らの魂の安らぎを願うなら。戦争が終わり平和になる様努力せねば。
 戦争をやっているかぎり、安らげるはずもないのだからな」

まぁ墓の傍で何か月もドンパチやってる時点で、ただの建前なんだと感じるがな。

 「それは…そうですわね」

 「おいヨハン!」

ムウが少し言い過ぎだろうと言った具合に、詰め寄ってくるが。

 「彼女はプラントではアイドルらしいが。このまま籠の中の鳥のような状態では、利用されるだけだろう。
 大事なのは彼女が平和を願っているなら。どうしたいか、どうしたら良いかだ」

 「取りあえず貴方は、しばらく拘束されますが…」

 「仕方ありませんわ。お仕事ですもの」


ラクスについて決まった頃。彼女にフレイから食事が渡される。
フレイは当初難色を示していたそうだが、サイ達に
「ヨハンさんにバレたらヤバイよ」と言われ、彼女は自身の警報が鳴っている事に気が付き。
持って行った様だった。

 「フレイも、もう少し柔らかくなればな…」

 「そりゃ難しいよ。お父さんがガチガチらしいし」

 「俺らの両親とか大丈夫かな〜…」

アークエンジェルが補給を済ませ、月を目指し始めた頃。
プラントの方でも、艦隊が彼らを追いかけ始めていた。 
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