電波少女ラクス
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
いる。
「私はラクス・クラインです」
「それは既に知っている」
「あ、こちらはお友達のピンクちゃんです」
「は〜……」
「やれやれ…」
あまりの天然具合に頭を痛める俺達。
「クラインね〜。かの、プラント現最高評議会議長もシーゲル・クラインと言ったが…」
「あら、シーゲル・クラインは父ですわ。ご存知ですの?」
「当たり前だ。君の父は何億人もの人間を殺す決定を下した人だからな」
そんな事等知らなかったのかわからないが。ラクスは驚いている様子だ。
「はー。そんな方がどうしてここに?」
「私ユニウスセブンの追悼慰霊のための、事前調査に来ておりましたの」
その後詳細が彼女から話される。
地球軍の船と出会った事。揉め事に発展し、争いが始まった事等をだ。
「なんてことなの…」
「だが君も迂闊だな。戦争中にも拘わらず呑気に慰霊等」
「まぁ何故ですの?」
「君が真に彼らの魂の安らぎを願うなら。戦争が終わり平和になる様努力せねば。
戦争をやっているかぎり、安らげるはずもないのだからな」
まぁ墓の傍で何か月もドンパチやってる時点で、ただの建前なんだと感じるがな。
「それは…そうですわね」
「おいヨハン!」
ムウが少し言い過ぎだろうと言った具合に、詰め寄ってくるが。
「彼女はプラントではアイドルらしいが。このまま籠の中の鳥のような状態では、利用されるだけだろう。
大事なのは彼女が平和を願っているなら。どうしたいか、どうしたら良いかだ」
「取りあえず貴方は、しばらく拘束されますが…」
「仕方ありませんわ。お仕事ですもの」
ラクスについて決まった頃。彼女にフレイから食事が渡される。
フレイは当初難色を示していたそうだが、サイ達に
「ヨハンさんにバレたらヤバイよ」と言われ、彼女は自身の警報が鳴っている事に気が付き。
持って行った様だった。
「フレイも、もう少し柔らかくなればな…」
「そりゃ難しいよ。お父さんがガチガチらしいし」
「俺らの両親とか大丈夫かな〜…」
アークエンジェルが補給を済ませ、月を目指し始めた頃。
プラントの方でも、艦隊が彼らを追いかけ始めていた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ