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暁ラブライブ!アンソロジー【完結】
その微笑みは...... 【雪桜(希う者)】
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「はっ、先生、先生!患者さんが!」
こんな声が聞こえるあたり、僕は死ねなかったらしい。

━━━━━━━

そこで来たのは真姫の父親だった。
「体は痛むかい?」
「正直なところ、あまり痛くありません。」
「そうか、聞きたいことは山ほどあるんだが、先にこちらの方々に話してもらわないといけない。」

(こちらの方々?)
真姫の父が部屋から出るのと同時に人が入ってきた
「こんにちは、私は刑事の………」
淡々と自己紹介をしていく刑事の……、えっと、名前を聞きそびれた……、まあ、どうでもいいがな。

「………触事故と西木野真姫さんの死亡事故についてお話を伺いたく参りました。」





…………は?真姫が……、死んだ……?






「えっと……もう一回言ってもらっていいですか?ちゃんと聞いてなくて。」

「ええ。ではもう一度言いますね。
今回はあなたの接触事故と西木野真姫さんの死亡事故についてお話を伺いたく参りました。」

聞き間違いであってほしかった。

俺が死なずに、真姫が死んだ?

無関係の、死ぬ必要の無い真姫が死んだ?

思いが頭のなかを駆け巡る。


だが一つだけ腑に落ちない。


俺の自殺と真姫が繋がらない。




「あの、俺には真姫がなんで死んだのかわからないんですが。」

「駅にいた人によれば、倒れそうな君を後ろから押して少しでも奥に倒れるようにしたのではないかと。ただ、その勢いを殺せずそのまま彼女も線路へ落ちてしまったと聞いている。」

……、俺のせいじゃないか。

俺が自殺しようとしたから真姫は電車に轢かれて死んでしまった。

……、すべて、俺のせいじゃないか。

俺が彼女を殺したんじゃないか。

━━━━━━━━

その後は頭が回らなかった。

欠落した感情を求めることもできず、ただただ淡々と受け答えをしていた。

いじめのこと。親のこと。前の学校のこと。

すべて聞かれるがままに答えた。


俺も骨折したところも順調に回復しているようで来週辺りでリハビリを開始するらしい。


コンコン

だれかがドアをノックしたようだ。まあ、俺に見舞いにくるような友人はいないのでどうせ看護師さんがなにかしに来たんだろう。
とりあえず返事だけしとくか
「どうぞ」

「失礼します。」

入ってきたのは看護師さんなどではなかった。
それはクラスで手を出してこなかった女子の3人だった。

「こんにちわ、体は……まだ直ってないみたいだね。あ、知ってると思うけど一応ね。
私は同じクラスの高坂穂乃果。こっちは……」
「園田海未です。」
「南ことりです。体は大丈夫?」

クラスメ
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