その微笑みは...... 【雪桜(希う者)】
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ておいた。
相手も連続でやるのは不味いと思っていたのか次の日は手を出してこなかった。
しかしそのまた翌日、早く目が覚めてしまったためいつもより早く登校してみるとちょうど俺の机をいじっている、女子の数人と俺以外のクラス全員がいた。
怒りも湧いてきた。
だが、それ以上に驚きが上回っていた。
(クラスの大半だと……、おい、冗談だろ。)
そう思っていると、
「この前、喧嘩ばっかで勉強できない不良校のクズと仲良くしゃべってたらしいじゃねえか。しかもここに来るまではお前もその仲間なんだろ?クズが」
なんてことを誰かが言ってきやがった。
瞬間、俺は思いっきりぶちギレた。
あんな奴らと一緒にされることだけは何がなんでも許せなかった。
「訂正しろ。俺をあんなやつと一緒にすんじゃねぇ!」
俺はそいつに殴りかかった。が、周りの奴等が俺を止めると同時に羽交い締めにしてきた。
そこからは先生が来るまでタコ殴りにされた。
顔を狙ったり制服が不自然に汚れているとバレることも知ってるようで学ランを脱がされ、カッターシャツ1枚となったところで腹を殴ってきやがった。
教室に先生が入ってくる直前で、
「先公に喋ってみろ?ここにいるほとんどがもうお前の過去を知ってるんだ、兄妹や近所の人、繋がってるSMSの全てを駆使して拡散することなんて容易いんだぜ?別に喋りたきゃ喋ればいいよ。そのあとは知らんがな。他の奴等も同じだからそこは肝に命じておけよ。」
先手を撃たれた。
この一言だけで俺からは何も出来なくなった。
別に親族に知られようがどうでもいいし、取材やらが来てあの親が恥じをかくようなら喜んで報告してこのクラスごと世間の目に晒してやろうと思う。
でも、真姫にだけは知られたくなかった。
何故かはわからない。でも、それだけは無意識に避けていた。
━━━━━━
それからと言うもの、授業が終わるとすぐに
「ちょっと来いよ」
なんて呼び出され体育館裏まで来たところで蹴られ、殴られ、金をとられた。
体育館裏には震災時用の食糧などが保管されている倉庫くらいしかなく、しかもほとんど点検などされないためこんなときには持ってこいな場所となっている。
制服に殴られたり蹴られた痕が残れば教師も気づくなんて思っていたが、そこも奴らは対策していた。俺に服を脱がさせ、長袖のボロい服を着せた上で殴ってくるのだ。頭と腕、脚は絶対に狙ってこなかった。
それまでに徹底してバレないように対策をした上で俺をいじめていた。
クラスのやつどころか3年生が来ることもあった。
あいつらは人を殴るのが楽しいらしい。
抵抗できないことが心底おもしろいらしい。
クラスのほとんどが同じ事をしてきた。女子の
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