恐怖の玉避け合戦 【白犬のトト】
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約束通りアイスを買って食べながらの帰り道。
各々がお喋りしながら楽しく帰っていた。
今日の思い出を話すもの、お互いをいじるもの、静かに笑いあうもの、それぞれが自由に話していた。
今回の試合のMVPもまたおなじく。
「花陽、お疲れ様」
「あ、うん。お疲れ様、春人くん」
塊の一番後ろを歩く二人はゆっくりと言葉をかわす。
「今日はよく勝てたね」
「うん。これも凛ちゃんや春人くんたちが一緒だったからだよ」
「凛は変なやられ方だったけどね」
「もう、それいったら凛ちゃん怒っちゃうよ?」
「はは、そうだね」
二人の足並みがぴったり揃う。
歩幅は全く違うのにお互いを深く理解しているからできること。
その距離が心地よく、二人とも落ち着いてあるいていく。
そんな時、花陽がポツリと。
「今日は・・・庇ってくれてありがとう」
「?」
「その・・・春人くん、かっこよかったよ?」
「あ、うん・・・あ、ありがと」
頬が仄かに染まる二人。
果たしてこれは夕日のせいか否か。
「あのときの春人くん、これからも守ってくれる?」
『春くん!!かよちん!!早くこっち来るにゃ!!』
「え?」
遠くから聞こえるもう一人の幼馴染みの声。
それなよって花陽の声はかきけされる。
「花陽、今なんて・・・」
「ううん、なんでもないの」
「そっか・・・じゃあいこう」
そういい先に行く春人。
「春人くん!!」
「なに?」
チュッ
「・・・え?」
「さ、早くいこ♪」
呆然とする春人を置いて、天使は微笑みながら先をを歩いていった・・・
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