恐怖の玉避け合戦 【白犬のトト】
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「ドッジボールをしよう」
前置きもなく唐突に言うのは今や話題のスクールアイドルμ'sのリーダー、高坂穂乃果。
太陽のような微笑みと無意識のうちに皆を引っ張る天賦の才を持ち合わせた少女。
無意識ゆえに不安定だが確かな光をもつ女の子だそんな彼女の言葉だからこそ何気ない一言でもみんなを大きく動かしてしまう。
今回も今回とてそんな一言で大きく動いてしまいそうなそんな予感・・・。
「全く、何を言い出すかと思えば・・・」
「うんうん、いつも通りの穂乃果ちゃんだね?」
「ことりは甘すぎます?」
藍色の長髪の子が溜息を吐き、ベージュの特徴的な髪の子が笑う。
こちらの反応もまたいつも通りの反応だ。
「凛もやりたいにゃー?」
「わ、私はどっちでも・・・」
「はぁ、メンドクサイ」
ネコ語の元気っ娘が乗っかりメガネをかけた子がひっそりと、赤髪の少し気の強そうな子は面倒な感じに続く。
「ドッジボール・・・いいわね?」
「えりち、興奮しすぎ」
「全く、子供じゃないのよ?」
続けて金髪のモデル体型の子がのり、紫のおさげの子が苦笑いを浮かべツインテールの少女が続く。
いつもと変わらない日常風景。
彼女たち9人にとってのいわゆるいつもの事と呼ばれるもの。だけど今日に限ってはいつもとどこかちがう流れになっていた。
「でもいきなりドッジボールって何かあったのかにゃ?」
「だって今日はもうμ'sの練習ないでしょ?だったらせっかくだしみんなで遊ぼうと思って!ちょうど運動部も休みでグラウンドも空いてるし!」
「せっかくの休日なんだから体を休めなさいよ」
「ええ〜、いいじゃん!」
面倒臭そうにいうにこにムキになって言う穂乃果。
こうなった穂乃果を止めることなんてできないとはわかっていても止めようとするにこ。
にことしてはせっかくの休みはしっかりと体を休めたいみたいだ。だけど全員じゃないとはいえにこ以外のほとんどの人は・・・
「凛もしたいにゃ?」
「私も、穂乃果ちゃんが言うならしてみたいかな〜」
「私もいいと思うわよ?軽く外で遊ぶというのも一種のリラックス効果があるもの。中には逆に体を動かしたほうが体が休まるっていう人もいるのよ?」
「さすがえりち、博識やね〜。あ、うちも賛成やで!」
「確かに、体を楽しく動かすことも大事かもしれませんね・・・」
「海未もこういってるし、賛成意見も多いみたいね・・・どうするのかしら、部長さん?」
絵里が少し挑発的な目でにこを見る。そんな絵里に続くように賛成派の人物はみんなにこの方へと視線を向ける。
賛成意見を出してない花陽と真姫も反対する気はないのか特に何も言ってこない。
この状況を見てあきら
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