機動戦艦ナデシコ
1470話
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それに、今回の件はシャドウミラーにとってもそれなり利益はあるだろ?」
BETAの死体を大量に得られるというのは、シャドウミラーにとっては利益でしかない。
マブラヴ世界の国々にとっては邪魔なゴミでしかないBETAの死体だが、シャドウミラーだとキブツで元素変換出来るしな。
強烈な悪臭を放つBETAの死体だが、シャドウミラー特製のコンテナを使えばその悪臭が外に漏れ出る事もないし。
「……まぁ、アクセルがそう言うのなら構わないけどね。けど、そうそう迂闊に私達の仲間……いえ、私達のような犠牲者を増やすと、その内刺されるわよ?」
「なんでそこで仲間から犠牲者って言い直すんだよ」
レモンがどこか悪戯っぽい笑みをうかべているのを眺めつつ、そう言葉を返す。
刺されるの自体は気や魔力を使った攻撃でなければ……まぁ、なんとか。
いや、だからって刺されたい訳じゃないんだけど。
俺が話を変えたがっているのを理解したのだろう。レモンはすぐに話を変えてくれる。
こういうところ、俺と一番付き合いが長いだけあって頼れるよな。……頼れる?
「それで、わざわざ新しいハーレムメンバーが増えるって知らせに来た訳じゃないんでしょ?」
「そこはハーレムメンバーじゃなくて、恋人の1人って言って欲しいところなんだけどな」
うん、頼れる……か?
「ともあれだ。今度火星に向かうんだが、そこで何か試しておいた方がいい機体とかあるか?」
俺が魔法球に来てレモンと会話をしている理由がそれだ。
いやまぁ、普通にレモンと話をしたいというのはあるんだけどな。
別に家で夕食の時に聞いても良かったんだが、ふとそれを思いついたのでなるべく早く聞いておこうと思った……のは事実だが、レモンと2人でゆっくりしたいというのもあった。
毎晩あれだけの大人数で夜を過ごしてはいるが、時にはこうして誰かと2人でゆっくりとした時間を過ごすのも悪くはない。
……話している内容は仕事に関してだが。
「そう、ね。今回は別にそのミネルバだったかしら。その艦に活躍の機会を与えるとかじゃなくて、あくまでも戦闘を経験させるのが目的なのよね?」
「そうだな」
……そう言えば、ルナマリアを始めとするMSパイロット達は一部を除いて殆どが実戦経験がない……もしくはあっても宇宙海賊とか暴徒とかそういう奴を相手にしてのものだが、ミネルバ艦長のタリアはどうなんだろうな?
デュランダルと付き合っていたという事は、デュランダルの親友であるクルーゼと同年代。
そうなれば、前回の戦争に軍人として参加していてもおかしくはないんだが。
ただ、前回の戦争で活躍していれば何らかの二つの名とかが付けられてもおかしくはない。
そう考えれば、そこまで有能という訳でもない…
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