Lv26「不死王の世界征服H〜大虐殺、決定〜」
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レイで貫通するワルキュラ案なら、二次災害の犠牲者を含めれば100万を越える上に、巨大遊牧国家まで降伏するか、逃げ出すかのどちらかの選択を選ぶしかない。
必要ならば、何百万だって殺せる。やはりワルキュラ様には悪の帝王の名が相応しいと、ホネポは確信せざる負えなかった。
「ホネポ。
民草のためならば、俺は最大限の努力をするだけだ。
道路や水路作りは、序盤にやらないと立ち退き交渉で、とんでもないお金がかかるから、王国側の気持ちも分かるぞ、うむ。
短い橋の建設ですら、立ち退き交渉で2億ほどかかって大変だったようだからな。
こういうのは、安く出来る時にやった方が良いのだろう」
「ははっ!
……サン・レイの巻き添えで死亡した人間はどうなさいますか?」
「う、む、一気に何千kmも水路を掘る訳だから、どうやっても犠牲者は出るだろう。
犠牲者は蘇生してスケルトンにしてやれ。
もちろん、地下都市で教育を受けさせてやるのだ――無料でな。
王国の未来のためとはいえ、殺した俺たちが悪いのだ。生活が安定するまで、月に5万アヘンほど支給してやれ。
あ、金持ちの場合は相応の代金を払わせて、エルフにしてやるのだ。
格差は可能な限り、抑えるように努力せよ」
(なるほど、王国の人民を百万人単位で処分して、スケルトンにして教育した後に送り返して、王国民が団結できないように統治なさる訳ですな……。
そして、金持ちは全財産没収してエルフ転生鍋に放り込むという事か……
しかし……本当に恐ろしいほどに冷酷なお方だ。
さすがは我らの主……)
「それでは、後は任せたぞ、ホネポ。
サン・レイは何時でも撃てるが、避難勧告を事前にやらないと不味いからな。
しっかり、民草が犠牲にならないように、避難誘導を頑張るのだ。わかったな?」
「ははぁっ!了解しました!」
ホネポの耳には、ワルキュラの言葉は、こう聞こえていた。
『避難勧告をしたから、サン・レイで死ぬ奴らは自己責任。
避難せずに巻き込まれた奴らが悪い』と、聞こえてしまった。
〜〜〜〜〜〜〜
首相官邸に戻った後、心の躍動感を抑えきれないホネポは呟いた。
「陛下にとって、人間は文字通り『草』という意味ですな。
さすがは偉大なる死の支配者。
帝国の統治は、恐怖こそ最高の礎になる……。
私は、まだまだ、あそこまで及ばないな……私なら……無意識に必要最小限の道を選んでしまう……」
部屋の電話の音が、ベルを叩いたような音を響かせた。
ホネポは受話器を取り、耳に当てる。
「もしもし首相閣下でしょうか?
こちらD123です。
ご報告を申し上げます……人間王国のオレルアン公爵が反乱を起こしました」
受話器から聞こえたのは、王国に送り込んだドッペルゲ
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