Lv21「不死王の世界征服C〜飢饉はワルキュラ様の陰謀だったんだよ!〜」
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だ!口封じされてしまう!そんな気がする!デスキング殿!」」
「私も確信できないが思い出してもらいたいっ……!
陛下はっ……!この世界に降臨した時に言った事をっ……!
太陽殿を手下にしているという現実をっ……!
今回の飢饉は、何が原因だったか知っているはずだっ……!」
「「た、確か、局地的な温度上昇による異常気象!?
そ、そうか!陛下は人間王国だけを限定してっ!
太陽殿を使って、作物を枯らしたのか!」」
「「太陽殿をそんな事に使うなんて!なんて贅沢な策略なんだ!」」
「一部地域だけをピンポイントに飢饉にできるなんてっ!さすがは偉大なる死の支配者っ!」
黒歴史を掘り返されたワルキュラの心が軋んだ。
近くにいる愛するルビーを見て、癒されて現実逃避している。
ルビーは、デスキングの話に夢中で、こちらを見ていないようだ。
「そうだっ……!
後はっ……!内部工作も行って、人間王国の政府組織そのものを、ワルキュラ様の手下にしてしまったのだろう……!
それが今回の迅速な征服に繋がったのだっ……!
民衆と政府を無傷で手に入れるとは……!
真に恐るべきはっ……!
ワルキュラ様の頭脳っ……!
私たちの知恵では、見通す事ができないっ……!
神の頭脳の持ち主なのだっ……!
正直言うと……!私にはこれ以上の予想ができないっ……!
一体、これから先、どういう計画をワルキュラ様が立てているのかっ……!全くの不明だっ……!」
「な、なんたる智謀!?実行する事すら不可能に思えてくる計略だ!」
「ワルキュラ様の頭脳は、天地の理すら超えているというのか!?」
「どこまで先を見ているのだ!我らの皇帝陛下は!!」
「人間どもの頭脳などっ……!幾ら束になってもワルキュラ様に叶うはずがないのだっ……!
くっかかかかかかかっ……!
さすがは、偉大なる死の支配者にしてっ……!全ての生命の支配者っ……!
知の神という異名こそが、陛下にふさわしいっ……!
大国をたった1日で陥落させる手腕はっ……!想像を絶しすぎて過程が全く理解できないほどに神業だっ……!」
「……え?」
「どうしました?」
ワルキュラの呟きは、小さい声だったから、近くにいたルビーにだけ聞こえていたようだ。
大切な女の子に、こんな内心を悟らせる訳にもいかず、ワルキュラは誤魔化した。
「い、や、ルビーは今日も可愛いなぁと思っただけだ。
惚れ直したぞ。さすがは俺が選んだ女だ」
「ほ、褒められた!」
ルビーが顔を真っ赤にして嬉しがっている。
そんな反応を余所に、ワルキュラは今回の事を考えた。
人間王国へ、迅速に人道支援に行ける軍隊は?
海兵隊、海軍、空軍の三択。
で、そいつらを指揮する権限は誰が持ってる?
首相と俺。
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