Lv20「不死王の世界征服B〜人口が増えたよ、やったね〜」
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っ……!アレの応用ぞっ……!」
「た、確か、現地の商店街連合を潰すために……その中の数店舗と同盟を組んだ、あの商戦……?」
「商店街を丸ごと滅ぼした……伝説のコンビニ戦争……?」
ワルキュラの精神が、首を絞められたかのように苦しんだ。
コンビニ戦争。それはワルキュラの酷い黒歴史。
支配者が、国民の雇用を丸ごと潰してどうするんだよと、後で大後悔して深海を一週間ほど歩いて、全身ワカメだらけになった――最悪すぎる戦いだ。
(欝だ、死のう……。
いや、アンデットだから、とっくの昔に死んでいるな……俺)
「連合や同盟という言葉は美しいがっ……!その結束は脆いものだっ……!
一部の参加勢力が寝返るだけでっ……!
一気に商店街連合全体の結束は崩壊しっ……!
疑心暗鬼となり、それぞれの商店の経営が悪化っ……!ワルキュラ様のコンビニが圧勝した……!
今回は、そのコンビニ戦略の応用に違いない……!さすがはワルキュラ様だっ……!
恐らくはっ……!こういう時のためにっ……!
コンビニを使って練習を兼ねていたのだろうっ……!
無駄に商店街を潰して雇用を減らした意味がっ……!今なら理解できるっ……!」
「つ、つまりっ!
人間王国が、帝国の衛星国になる事で、汎人類大連合が内部崩壊するという事ですか!?」
「へ、陛下は、どこまで予想して行動しておられるのだっ!」
「なるほどっ!当時の陛下の行動が可笑しいと思ったらっ!そんな裏があったのか!」
大臣の驚愕の声に、デスキングはますます元気になって、骨の喉を震わせて言葉を続けた。
「そうだっ……!そういう事なのだっ……!
陛下は人道支援をやるついでに、最小限の犠牲で人間王国を降伏させ、汎人類大連合を内部崩壊させようと企んでおるのだっ……!
という内容で良いですよね!ワルキュラ様!」
デスキングが口調を変え、ワルキュラに問いかけた。
ワルキュラは焦る、苦悩し、心の悲鳴を上げる。
帝国は、ワルキュラの威信で持っている以上、肯定せざる負えない。自分が皇帝なだけに。
「さ、す、が、だな。
俺の考えた策を、こうも容易く看破するとは――未だにお前の智謀も衰えていないらしい。
最終決戦の日を思い出すな……」
ワルキュラは昔の事を思い出す。最終決戦のあの日――水爆でデスキング即死したから、全く役にたってねぇーと。
「ふっははははははっ……!
ワルキュラ様は、恐らくっ……!
私が推理した内容以上の事を考えおられるはずだっ……!
つまりっ……!ワルキュラ様が、この星の覇者になる日は近いっ……!」
デスキングとワルキュラのやり取りに、納得した大臣達は喝采の声を上げた。
「さすがはワルキュラ様だっ!」
「情報をここまで秘匿して、成功させる智謀に
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