Lv13「不死王と発明エルフA〜え?キャベツ?〜」
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、どんな状況でも安定した量を収穫できてお得なのです!」
「誰が食べるんだ!こんなクリーチャー!?」
ワルキュラがツッコミをいれると、アトリは不思議そうな天然顔で――
「え、でも……人間たちは美味しい美味しいって食べてますよ?
一年前くらいから量産して、今年は大豊作だったのです」
「す、既に流通しているだとっ……!?
な、何か副作用があったりするんじゃ……?」
「あんまり人体実験してないから、分からないのですよー。
どんな食べ物にも毒はあるのです〜。
薬にも毒にもならない食べ物なんて、存在する価値がないのですよ〜」
「とりあえず、封印指定」
「そんなー!?
農業省も認めた野菜なんですよ!?
『魔法の事はよく分からないが、天才だ!アトリ様!』って言ってくれたのです!」
「もしも、突然変異して、キャベツが巨大化してみろ?
どうなると思う?」
「はぅ?
……確かに少し危険なような……?
でも、そういう苦難を乗り越えてこそ、発明のやり甲斐があるのですよ〜」
そう言って、アトリはニパァー、と朗らかな笑みを見せた。
とっても愛らしい反応だったが、ワルキュラは即座に、現在のキャベツ問題の元凶はこれだと気づき、異空間から衛星電話を取り出して、番号を打ち込み、通話ボタンをポチッとな。
「俺だ!ワルキュラだ!
今すぐ、国軍をだせ!
アトリが配布したキャベツは、根こそぎ燃やせ!
理由だと?
そんなもんは、現物を見れば分かる!」
必死に命令を、国全体に下すワルキュラを他所に、アトリが――
「次の発明を思いついたのです!
野菜の加工場で労働する野菜さんとか、愛らしくて素敵だなぁと思うのですよ!
ミキサーに、自分から突入するジャガイモとか、シュールで良いと思うのです!」
〜〜〜〜〜〜〜
ボツネタなオチ
ワルキュラ「犠牲者が出てないといいのだが……こういう時は狐娘を見て、癒されよう……」
キーニャン「もっふふ、今年のキャベツは中々に良い味です。もっふふ」
ワルキュラ「」
キーニャン「もっふぅ?」
ワルキュラ「それを食べる事を禁ずる!
今すぐ捨てろ!」
キーニャン(きゃ、キャベツを畑で潰したり、食べるのを禁止にしたり、どれだけキャベツが嫌いな大魔王なんですか!?
ま、まさかっ……!
キャベツには不思議なパワーがあって、それを独占するためにワルキュラ様は工作しているんじゃっ……?)
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