Lv9「不死王、宇宙人に誘拐されるB〜宇宙平和〜」
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人の間で大好評の、美少女タコのプラチナ像だったが、キーニャン的には無価値である。
狐の像だったら、喜んで貰うが、タコの像とか誰得である。
鋳潰して、黄金より価値があるプラチナの延べ棒にした方が、まだマシだ。
いや、それよりも、キーニャンには気になる事があった。
「そ、そういえば、今日一日居ませんでしたね、ワルキュラ様。
どこに旅行してたのですか?」
そう問いかけると、ワルキュラは真上を見ながら――
「ちょっと……宇宙文明と交流してきた。
言葉は分からなかったが……きっと良い奴らだったのだろう。うむ。
タコみたいな形をしていて愛らしい宇宙人だった。
この星も、宇宙の荒波に乗り出す日も遠くないな……」
「もっふぅ……」
もう、駄目だ。この骸骨。
長生きしすぎて、認知症のお爺さんになったんだなと、キーニャンは思った。
「宇宙は凄かったぞ。
俺が住む星はやはり――青色だった。
また、宇宙に行きたいな」
ワルキュラは人知れず、世界を救ったのだ。
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