Lv9「不死王、宇宙人に誘拐されるB〜宇宙平和〜」
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殺されると誤解したゲェスは、目の前の骸骨を、超科学の産物だと確信する。
自分達の発達した科学ですら、原始人にしか見えない文明が、この先には広がっているのだと。
これ以上、この場に留まっている訳にはいかない。
幸い、ここは遠く遠く離れた辺境だ。
まだまだ、お互いの文明が本格的に隣接するのに時間がかかるはずだ。そう思いたい。
でも、ワープできる化物が相手だと、距離という概念そのものが儚い。
何処まで逃げても追いかけてきそうで怖い。辛い。今すぐ、口から墨を吐きたい。
下手したら、このままタコ焼きにされて食われる。そう、ゲェスは確信する。
「俺、良い独裁者。
争い大嫌い。OK?
これ、リズミカルに歌うヒップホップ。
今日から俺と、お前、友達。
ユーは俺の友達だ
OK?」
今やるべき事は――目の前で、奇妙で独特な踊りをしている巨大な骸骨を――
「戦争は何も生まない。
平和が一番、OK?
争い良くない、一緒に歌って踊って、ヘイヘイホー。
……言葉が通じないって辛いな……
俺はどうすれば良いのだろうか?
星に帰っていいか?
可愛い嫁や同級生が待っているのだが?」
最大限、ワルキュラを接待して、帰りの道を襲われないようにする。
ドゲス星人の接待術で――文明の衝突を避けるしかない。
「全艦っー!
接待戦争の準備をせよっー!
ドゲス星人の興亡はっ!この一戦にありっー!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「狐の尻尾が一つ……
狐の尻尾が二つ……」
惑星上で、ゆっくり怠惰を貪っている狐娘がいた。裸でベットの上を寝転がり、大きな狐のぬいぐるみを抱きしめて、とっても極楽。
夜の間は、ワルキュラの面倒を見なくて良いから、ともて寝心地が良さそうだ。
だが、その安穏とした時間は即座に終了する。
部屋の扉から、コンコンッと軽く叩く音がした。
その音で、すぐにキーニャンの意識が覚醒する。
音だけで理解できた。肉の手で叩いた音じゃない。
骨の手で、扉を叩く少し硬い音だ。つまり、扉の外にいるのは骸骨系のアンデットという事になる。
つまり、ハーレムやっている悪の帝王が訪問してきた事を――意味する。
「も、もっふぅ……!?」
とうとう、エッチィ夜伽をしないと駄目なのかと、キーニャンは覚悟を決める。
黄金の延べ棒を貰って、働いている以上、仕事内容にエッチィ仕事があっても不思議ではない。
唾を飲み込んで、アンデットに蹴散らされる純潔を想像し、嫌な気持ちになりながら、キーニャンは寝巻きを着て、そっと、扉を開けた。
すると、そこに居たのは――
「旅行のお土産だ、キーニャン」
両手にたっぷりお土産を持ったワルキュラがそこにいた。
その中から差し出されたお土産は、ゲェス星
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