Lv3「不死王、新聞を読む」
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と、キーニャンは瞬時に思った。幸い、口からは内容は漏れていない。
そうやって狐娘が頭の中でウジウジ悩んでいる間、ワルキュラは感心した口調で、メイリン新聞を褒め称える。
「それにしても、素晴らしい新聞だ……。
俺の国の新聞社も、これを真似すれば良いのに……」
「そ、そうですね、ワルキュラ様!」
「ところで、なんだ?」
ワルキュラが、新聞の一面を指差して
「この美少女を城に閉じ込めて、陵辱する大魔王という記事は。
こんな大悪党の話は初めて聞いた……なぜ、俺の軍は、こんな奴を放置しているのだっ……?」
それ、アナタの事ですよー!?
この国では、大魔王はワルキュラ様を示す隠語なんですー!
と狐娘はツッコミを入れそうになったが、心の声を口に出す努力を強制停止させる。
今やるべき事は、彼女には分かっている。
今日中に、学生寮のメイリン新聞を全て燃やすゴミに送り、ワルキュラを褒め称えるホネホネ新聞を取る。
それ以外の方法で、キーニャンが生き残る道はなかった。
「それにしても、酷い大悪党だ。
国を一つ魔法で消し飛ばしたとか、民衆を恐怖で支配しているとか書いてあるな……。
さっさと死ねば良いのに……」
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嫁「ワルキュラ様を批判する記事は、切り取ってポイッです!」
骸骨達「「言論の自由に甘えた出版社どもめっ……!
こんな記事を載せるとはっ……!
全部、購入して切り取ってやるっ……!」」
ワルキュラ(雑誌と新聞に、全部、穴が開いている……。
読み辛い……なんて俺は不幸なんだっ……)
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