Lv2「不死王、巨乳狐娘と同棲生活する」
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緊張の糸が、プッツンと切れて、脳みそが休むように訴えかけてくる。
(ね、ねむい……。
そういえばハゲ陛下に、4時間くらい説教されたっけ……?
もう、起きるの無理……)
そのまま、キーニャンは、部屋に置かれたベッドに倒れて眠ってしまった。
「もっふぅ」
〜〜〜〜〜〜〜
ワルキュラは狐娘が寝た事にも、気づかずに、独り言を続けている。
「……もちろん、今言ったのは、嘘だ。
ジャパニーズジョークならぬ、ワルキュラ・ジョークだ。
俺は嫁とトンカツで喧嘩してないし、俺の嫁たちは、そんな変な食べ方をしないから安心してくれ。
俺が留学を決めたのは……悲惨な学生生活を送ったから、やり直してみたい……ただ、そう思っただけなんだ、うむ」
可愛い狐娘の返答がない事に気がついたワルキュラは、ベッドでスヤスヤ眠っているキーニャンを見た。
オッパイ、すげぇな、おい!と思った彼は、狐娘がどうして眠っているのか推測する。
@俺の話がつまらなかったから。そんなー
A貧困層は、いつも働いていて大変。
前者の推測を認めたくないワルキュラは、もちろん、後者を選択し、狐娘に激しく同情する。
きっと〈希望を給料代わりに払う〉とんでもないブラック企業に彼女は勤めていて、睡眠をほとんど取っていないのだろうと思った。
「くっ……属国の女の子がこんなにも苦しんでいるなんてっ……!
世界はなんて理不尽なんだっ……!」
狐娘はこの日、割のいいアルバイトを見つけた。
給料はたっぷり、ボーナスで黄金の延べ棒がついてくる。しかも、学費は免除。
その仕事の名は、『独裁者のお世話』
頑張れば側室の地位が自動的に舞い降りてくる。
「もっふぅ……可愛い狐が1匹、2匹……もっふふ」
机の上で、金の延べ棒が虚しく輝いていた。
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