Lv2「不死王、巨乳狐娘と同棲生活する」
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
――文字通り、そこらへんに生えている草程度にしか思っていないのだから。
そんな事をキーニャンが考えていると、ワルキュラが地面に転がるハゲデスを見て――
「そこに倒れている男は、借金の取り立て人か?
なにやら水商売の仕事を紹介するとか言っていたようだが……?
キーニャン、大変だな……うむ」
なんで、私が貧乏だって分かるの!?もちろん、この言葉を、キーニャンは心の内に言葉を仕舞った。
だが、今までの会話で分かった事がある。
目の前にいる骸骨は、とんでもない考察力を持っている(笑)
キーニャンを見て、すぐ貧乏な狐娘だと理解しているのが、その証拠だ。
さすがは、世界に冠する大帝国の独裁者だと、キーニャンは驚きながら感心する。
「もっふぅ……そこに倒れているオジサンは、この国の皇――」
「出来れば、俺は、貧困に苦しむ君を救いたいと思っている」
「もっふ?」狐耳が激しくピョコピョコ動く。
「でも、俺の持っている金は、民衆が苦労して納めた税金なのだ……。
他国民のために、無意味に使うことは許されない……」
「もっふぅ……」 狐耳が下に垂れた。
希望を与えた後に、ぶち壊す。
そのような行為をされたから、キーニャンのご機嫌が斜めになった。
強制的に、今日から、恐怖の独裁者の世話をしないといけないのに、給料なしは納得できない。
それに生活費を、どこかで捻出しないと、食べていけない。
しかし、ワルキュラの世話と、アルバイトの二つの両立は無理だ。
最低限の給料くらいは貰わないと、餓死する。もしくはエッチィ事に手を染めないといけなくなる。
「あ、あの……私、アルバイトしないと生活できないんです……」
「うむ、ご苦労な事だ。
勤労少年ならぬ、勤労狐娘だな、偉いぞ」
遠まわしに言っても、ワルキュラは理解してくれない。
もう、こうなったら仕方ない。
酷い事をされる事を覚悟の上で、キーニャンは金を得る道を選ぶしかない。
「わ、私、ワルキュラ様のお世話を任されたんです!
だから給料ください!」
「なるほど……つまり、俺がキーニャンに、金を渡しても大丈夫という事か。
労働の対価という形なら、幾らでも援助できるな。
さすがはキーニャンだ。頭が良い」
そう言って、ワルキュラは、金の延べ棒を『空気中』から取り出して、机の上に置いた。
純金製のとっても高い黄金だ。この量なら、家が建つ。
「これが一年分の給料だ。
換金の手間暇がかかるが、国が崩壊しても価値があって便利だぞ」
「あ、ありがとうございます!
これなら、私の生活費どころか、弟も学校に通わせる事ができます!」
「はははははは、安心するが良い。
空気から作ったから、製造コストはゼロコインだ。
部下達か
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ