遊ぶ蛇
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なんて覚えたんだ」
「隊長が学園にいる間は基本的に暇なのでD×D所属の機体の操縦を習っているんですよ。これでよしっと。こちらシーガル、発進準備完了」
『サコミズだ。何かあってもすぐに動けるように短距離レーダーの範囲から離れないようにね。それじゃあ、楽しんでくると良いよ』
ハッチが開き、格納庫内のクレーンがシーガルを宇宙へと出す。
「シーガル、発艦します」
クレーンのロックが外れ、シーガルがゆっくりとオーフィスから離れる。何か事故があっても大丈夫なように艦橋からも肉眼で見える位置に移動してシーガルが止まる。
「それじゃあ最終確認だ。メットとかの不調、接触不良は?」
「問題なし」
「メーターの見方なんかは」
「大丈夫」
「最後に安全帯の装着」
「準備よし」
「ハッチを開けるぞ。心の準備は良いな?」
と確認を取りながらハッチを開ける。
「ちょっ、心の準備が!?」
「呼吸が苦しいやつ挙手。よし問題なし」
そのまま全員を引っ張るように宇宙へと飛び出す。
「ようこそ宇宙へ。楽しんでいけよ」
「これが、宇宙なのか。なんだろうな、とても、そう、寂しい場所に感じる。どこまでも大きいのに、受け入れようという感じがしない。海とは全く別だ」
ラウラの感性はなかなか良いな。宇宙は優しい存在じゃない。生物が生きられないからじゃない。宇宙は何も産み出していないからだ。ただそこにあるだけの空間。それが宇宙。暫くの間宇宙遊泳を楽しんだ後に月に降りることになる。そこでもラウラは何かを感じ取ったみたいだ。子供の感受性ってやつはすごいものだな。ラウラのニュータイプへの覚醒は近いだろうな。
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