遊ぶ蛇
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からと言って不意打ちですか」
「それは悪かったとは思う。だが、性能をはっきりと理解できただろう?」
「それは、まあ」
「このために悪魔に転生させていないんだ。不意打ちのためにな」
「むぅ〜、じゃあこれが終わったということは」
「ああ、悪魔に転生させよう。体が慣れた頃に無限の力も与えるさ。宇宙が終わるその時まで、オレの隣にいてくれ」
「ムードがないけど、それでもストレートに求めてくれたから及第点」
「ムードが出るまでお預けの方が良かったか?卒業まで待ってもらうことになるぞ」
「それはそれでちょっとなぁ」
拗ねたクラリッサがデルタから降りて傍にやってくるので抱きしめて頭をなでて軽いキスをしてと、本番にまで行かない程度にご機嫌取りをする。この後は簪とラウラに合流して買い物に行かないといけないからな。
「続きは夜に」
「仕方ありませんね。着替えてきます」
「おう、こっちはデルタを待機形態にする作業をやっておく。あんな訳のわからないものじゃなくてドッグタグ状にしておく」
「隊長、次はこちらの服を」
「こっちも良いと思うよ、ラウラ」
「敢えてこういうのはどうだ?」
「ま、待て待て!!」
ラウラの訴えを無視して色々と服を試着させていく。ラウラの私服が問題だったのだ。軍服と学園の制服や体操服しか持っていなかったのだ。そんなイジメの対象になるような格好をさせる訳にはいかない。幸い簪とサイズが似ていたのでそれを着せて買い物に連れ出してきてもらった。あとはオレと簪とクラリッサでラウラを着せ替え人形にしながらとりあえず夏物と秋物を揃えていく。
「とりあえずはこんな物でしょう。隊長、これからはちゃんとおしゃれにも気を使ってくださいね」
「眼帯も元士郎がいろいろ用意してくれたから、毎日変えてみようね。あと、カラコンも2種類用意してくれてるから」
「う、うむ。だが、大変そうだな」
「おしゃれが面倒に感じると女としての終わりです。注意してください、隊長」
「いつまでも綺麗でいたいと思うのは女の子として当然だよ、ラウラ」
年をとっても若く見えると他人に言われると嬉しそうだったよな。オレはずっと綺麗だと思ってたんだけど。ソーナは女として終わるより先に体に限界が来てたし、セラも病気で女を捨てざるを得なかったっけ。
「ちょっとだけホームセンターに寄らせてもらうぞ」
「何か、ああ、スモークチップ」
「家から送ってもらった分を切らしたからな。ハーブ類のストックは山ほどあるんだけどな。数少ない趣味が出来ないのは意外とストレスが溜まって体に悪いからな」
極端に暑からず寒からず飢えず乾かず多少の娯楽があれば人は生きていける。
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