第二章
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「誰にも誓って言えるよ」
「陛下にも仏様にも」
「親にもか」
「そう、誰にでもね」
ここでもだ、マイチャンははっきりとした口調で言い切った。
「僕は今はフリーだよ」
「そうなんだな」
「じゃあ早く相手出来たらいいな」
「そうだな」
「御前も欲しいならな」
「そうだね」
最後はのどかに言った、マイチャンはとにかく自分は彼女は今の時点ではいないことは周りに確かな声で言った。政治家の公約どころではない強さで。
その話は女の子達の間にも伝わりだ、噂になった。
「マイチャン今フリーなのね」
「結構以上にいけてるのに」
「学年で五位位？」
「まあそんなところよね」
「そっちの趣味の子もいるけれど」
ここでもニューハーフの子の話題が出る。
「まあそれでもね」
「マイチャンがフリーってね」
「ちょっと意外？」
「あの子ならすぐに彼女出来るでしょ」
「それで誰もいないって」
「何か不思議」
「意外よね」
「そうよね」
こう話が為された、女の子達の中でも。
そしてだ、その女の子達の中で。
黒髪を長く肩まで伸ばしいつも花で飾っている少女がいた、瞳は黒く大きくぱっちりとしていて睫毛は長い。瞼は二重で眉は細く奇麗なカーブを描いている。
やや面長な感じの顔で鼻は程よい高さで唇はピンクだ。背は一五七位で胸が目立っている。足はすらりとしている。
名前をリカ＝ヨックヨクラバットという、リカはその話を聞いてだ、彼女の友人達にこっそりとこんなことを聞いた。
「マイチャン今フリーっていうけれど」
「ああ、その話ね」
「何か本当みたいよ」
「本人も言ってるしね」
「実際に周りに女の子いないし」
「だからね」
「その話は本当みたいよ」
友人達はこうリカに話した。
「結構いい感じだけれどね」
「何かそうみたいね」
「もてるって思うけれど」
「フリーなのは間違いないわね」
「そうなのね」
そう聞いてだ、リカは。
考える顔になってだ、その声を小さくさせて友人達に囁いた。
「実は私ね」
「あら、そうなの」
「リカそうだったの」
「そうなの、だからね」
多くをあえて語らず言ったのだった、友人達も以心伝心の感じで応える。
「彼がフリーならね」
「告白？」
「するの？」
「勝負に出るのね」
「そうするのね」
「若し本当に彼女いなくて」
それにというのだ。
「別に合コンとかしたり紹介とかしてもらってないのよね」
「そうしたこともしてないわね」
「彼女いないとは言ってるけれど」
「相変わらず陸上とお勉強ばかりみたいよ」
「学生らしいっていえばらしいけれどね」
「お洒落にも気を使って」
「そういうのばかりでね」
それでだ、彼女を自分から作ろうという行動はという
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