第二章
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「とにかくね」
「最近はゲームもしてなくて」
「家事、育児、お仕事」
「そればかりね」
「読書もね」
しているそれもというのだ。
「実際読める時間も量も減ったわ」
「そうなのね」
「もう子供の世話で」
これに時間を取られてというのだ。
「そんな時間はね」
「一人目って慣れないから余計に時間かかるのよ」
二児の母としてだ、利奈は里美に言った。
「これがね」
「いや、本当にそうみたいね」
「戦争でしょ」
「もう戦争よ、夜泣きはするし目を離したらおむつ代えないといけなくなっていたり」
「あとミルクもあげないとね」
「もう休む暇がないわ、追われてばかりよ」
特に育児にというのだ。
「それでいて家事もしないといけないから」
「旦那は役に立ってくれないし」
「どうしても女がしないことってあるから」
現実として、というのだ。男女同権と言われていても。
「それでね」
「忙しいのね」
「かろうじてよ」
それこそというのだ。
「十二時に寝てお風呂に入って」
「そのお風呂も」
「わかる?」
「だから子供二人いるのよ」
利奈はここでも自分のこのことから話した。
「お風呂もね」
「子供入れるから」
「旦那さんに任せるのはね」
「もうちょっと子供の頭がしっかりしてからじゃないと」
「怖くて」
子供について自分達程詳しくない夫達にはというのだ。
「預けられないわ」
「そうよね」
「だからね」
「お風呂もね」
「そう、どうしてもね」
「子供と二人」
「そうなるから」
それでとだ、利奈も言う。
「その辺りもでしょ」
「身体は奇麗にしてるけれど」
「くつろげなくなったでしょ」
「ベッドに入らないと」
「ベッドでじゃ旦那さん待ってるわね」
「十二時になるまではね」
夫の相手をしなくてはならないというのだ、夜は夜で。
「まあそういうことで」
「多忙ね」
「本当に戦争よ」
里美はまたこう言った。
「やれやれよ」
「けれど十二時には寝てて」
「それでもなのよ」
「寝られないのね」
「変な夢でね」
「それちょっとそういうお医者さんか学者さんに聞いてみたら?」
利奈は里美にこう提案した。
「それなら」
「どうしてそうした夢見て寝られないのか」
「そこをしっかりさせないと」
それこそというのだ。
「大変よ」
「寝不足になって」
「寝不足と偏った食事は、でしょ」
この二つこそがとだ、利奈は里美に注意した。
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