第三章
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達と共に靖国神社にも参った、そのうえで。
そこにいる広瀬の魂に手を合わせてだ、共に参拝した弟子達に言った。
「戦争に勝った、日本は助かった」
「はい、そうですね」
「危うい勝利でしたが」
「それでもです」
「広瀬さんは」
「少佐から中佐になった」
嘉納は広瀬の階級のことも話した。
「そして軍神ともなった、素晴らしいことだが」
「しかしですね」
「あの方には戦争の後もですね」
「生きて欲しかったですね」
「その思いは消せない」
どうしてもというのだ、そのうえで。
広瀬の英霊に献花した、その献花の後で。
嘉納は弟子達を連れて靖国を後にした、彼は振り向かなかった。しかし無念に思う気持ちはどうしても消えはしなかった。
杉野は何処 完
2016・3・14
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