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提督がワンピースの世界に着任しました
第23話 革命軍
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いローブを身に纏っているが、その身から漂うオーラから只者ではない存在であると感じさせられる。後ろに一人、体格の良い男を引き連れているようだった。護衛か何か、だろうと思う。

 部屋に入ってくると、男は頭に被っていたフードを外した。それによって、隠されていた眼光鋭い瞳と、顔が見えるようになった。まず目につくのは、その男の顔の右半分に有るひし形が3つ連なった大きな入れ墨。

「革命軍の総司令をしている、ドラゴンだ」
「大日本帝国軍の平賀です。よろしくお願いします」

 差し出されたドラゴンの手を、俺も手を差し伸べて握手する。そして、彼の顔を近くで確認して内心で間違いないという確信を得ていた。

 ずっと以前から、俺は彼を知っていた。それは原作で、海賊王が処刑された町、ローグタウンでスモーカーという煙を扱う悪魔の実の能力者の海兵に捕まった主人公のルフィを助け出して逃したシーンによって。
 そして少ない登場場面ながらに、かなり重要そうな登場の仕方や台詞がインパクトとして残っていた。その後どういったキャラクターだったのか、原作では詳しい説明がなかったハズだから、彼がどういう立ち位置の人間なのかは知らなかった。

 まさか、革命軍の総大将という重要なキャラクターだったとは。そしてこんな場所で出会う事になるとは。

 だがしかし、今は原作の情報を重要視しすぎるのは良くないだろう。意識をリセットして、会話をしながら相手の為人を確かめるべきだと思い直す。
 何よりも、革命軍側は総大将という最重要とされる人間を寄こしたのだから。気持ちを引き締めるべきだろう。

「こちらが、クローバー博士です。今は、私達と一緒に行動してもらっています」
「クローバーじゃ」

「オハラ島での騒動は聞いている。あなた方が無事に生き残れたのは、世界にとって本当に良かった」
 一緒に同行してもらったクローバー博士の事も、ドラゴンに紹介する。ドラゴンとクローバー博士も、俺と同じように握手をしてから3人は席についた。

 革命軍側はドラゴンが一人、大日本帝国軍側として俺とクローバー博士の二人が分かれて、向かい合わせになって座る。護衛に付いて来てもらった加賀には、席に付くこと無く俺の後ろに控え立ってもらっていた。そして、向こうの護衛と思われる男も同じようにドラゴンの後ろに控えて立っていた。

 こうして、話し合いが始まった。
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