運とツキ
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きなくなっているからだ。
(仕方ない・・・こうなったらこの手で確認するしかないか・・・)
近くにいるのか、はたまた遠くにいるのかを確認するためにソフィアはある作戦を使うことにした。彼女は大声を出すために、体一杯に空気を吸い込んでいく。
「レオ〜ン!!レオンならこの壁飛び越えて来れるんじゃないの!?」
フィールド全体に聞こえるようにと目一杯の声で叫ぶソフィア。彼女は、運動能力の高いレオンだったら、背丈よりも遥かに高い迷路の壁も飛び越えて自分のもとまでやって来れるのではないかと考えた。
(レオンが来てくれたらそのままポイントにできるし、ユウカさんがそばにいたら誘い出してポイントを奪い取ってみせる!!)
レオンに聞こえるのであれば、ユウカにも聞こえているのは言うまでもない。彼が遠くにいればレオンをポイントにできるし、近くにいるなら誘い出して彼からポイントを奪ってやろうとソフィアは狙いを定めていた。
だが、肝心のレオンがいつまで経っても姿を現さない。それどころか、壁を飛び越えようとチャレンジしている音や震動すら感じ取れないのだ。
「レオン!!聞こえないの!?」
自分の声が聞こえてないのかともう一度、さっきよりも大きな声で少年を呼び寄せる。しかし、彼をいくら呼んでも無意味なのである。なぜなら・・・
(ソフィア・・・間が悪すぎる・・・)
不運にも、レオンことタヌキとユウカことサルが真っ正面で対面していたからだった。
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