運とツキ
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来なら十分すぎるほどにカグラの体を堪能しているのだが、今回は普段よりも厚手の着ぐるみを着ていることと不正解を出すわけにはいかないというプレッシャーから慎重に判別しようとするソフィア。彼女はカグラである確実な証拠を手に入れるため、右手をある部位へと移動させていった。
モミ
(あ・・・)
思わず声が漏れそうになったカグラはそれを懸命に堪えようとしていた。ゲームの仕組みでサブの声は外部には漏れないと事前に説明はあったのだが、それが消し飛んでしまうほどの展開が起きたからだ。
(おっ!!この感触は間違いない!!カグラさんだ!!)
何度も何度も胸を揉んでいくソフィアとすぐにでも彼女を切り刻みたい衝動に飲み込まれそうになっているカグラ。
「見つけた。39番、カグラ・ミカヅチ」
抱き心地、お尻、胸の感触からソフィアはトラの中身を見破り早々にコールする。
『ソフィア選手正解です!!小さき魔術師に1ポイント追加です!!39番トラ!!退場です!!』
ソフィアが正解したことにより小さき魔術師は2ポイントを獲得。それも、敵チームからポイントを上げて退場させたことで、ひとまずのノルマを達成することができた。
(これ、もう終わっちゃうかなぁ?なんか歯応えが無さすぎてつまんないかも・・・)
ノシノシと移動しながらクマはそんなことを考えていた。このままならまず間違いなくソフィアが勝つのは目に見えていた。だが・・・
『ユウカ選手正解です!!』
このコールが流れを大きく変えることになる。
(オッ?ユウカさんも正解出したか。誰が退場させられるのかな?)
ソフィアは続けてアナウンスされるであろう退場者の番号と着ぐるみの種類に耳を傾ける。
「・・・?」
しかし、いつまで経ってもアナウンスがならない。不審に感じたソフィアは、ある結論に至っていた。
(もしかして・・・ソフィアが当てられた!?)
開始までのルール説明で退場者するのはサブの八人のみと言っていた。そのため、退場者のアナウンスがないのは、プレイヤーが番号をコールされたからだとソフィアは察していた。
(この近くにユウカさんがいるってこと!?)
辺りをキョロキョロと見回し敵の存在を探そうとする。だが、どこにも人影は見当たらない。それもそのはず、ユウカはソフィアから十分に距離を取ってからコールをしたので、その場にいるはずなどないのだ。
(ユウカさんは近くにいるの?それとも離れてから答えた?どっち?)
チョコチョコと動き回りながら周囲に人がいないか確かめるが、ユウカどころか他には誰の姿も見当たらない。フィールドがある程度の大きさになっているため、そう簡単に遭遇することはで
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