運とツキ
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アだぁ!!)
抱きついて胸を触ってきた時点でおおよそ見当はついていたが、まさか本当にソフィアだったとは・・・てかこいつ・・・胸を触って俺だと見分けたなんて・・・変態過ぎる・・・
『ソフィア選手正解です!!小さき魔術師に1ポイントが加算されます!!』
どこからか聞こえてくる司会者の声。この音量から考えて迷路全体に聞こえるようになっているんだろう。
『41番ウサギ!!退場です!!』
だがそれは同時に、誰が正解を当てられたのかをみんなにも知られることにもなってしまう。名前は出てこなかったけど、次のサブが飛ばされてくると、俺が当てられたこともバレてしまう。もしこんな恥ずかしい当てられ方をしたのを誰かに見られてたら・・・そう思い、恥ずかしさと絶望感に苛まれながら、俺は転送魔法でフィールドの外へと飛ばされたのであった。
第三者side
(へぇ、正解が誰だったのか、相手にはわからないのか。これは有利になったかも)
目の前にいたウサギが消えたのを見ていたクマは、踵を返し元のの道へと歩いていく。
(これで1ポイントリード。それに、着ぐるみの生地がそこまで厚くないから、触れば誰だかすぐに判別できそう)
いまだに残るシリルの胸の感触に心を踊らせながら、先ほどの回答で得た情報を整理していた。
(リオンさんとトビーさんとユウカさん以外は感触覚えてるから、これはソフィアの勝ちだなぁ。負け戦なんて、ユウカさんも可哀想)
勝利を確信し、余裕綽々の表情をしているソフィアだったが実は違った。この時、彼女は気付いていなかった。自分が回答していたその様子をじっと見ていた人物がいたことを。
(ラッキー!!退場したのが誰かわかった上に、ソフィアの番号もわかった!!)
本来なら誰が退場したのかわからず、後々に響いてくるはずだったのだが、ユウカはソフィアが回答しているのを見ることができた。おまけに、敵からも最低1ポイントは奪わなければならない性質上、敵の・・・それもプレイヤーの番号を得たことはとても大きい。
(すぐにでもコールするべきか?いや、今コールするとソフィアが戻ってくる可能性がある・・・もう少し待つべきか)
ユウカはソフィアの姿が見えなくなるまではコールをせず、十分に距離を置いてから回答を行おうと考えた。
ポイントはソフィアが優勢。しかし、シリルが退場したこととソフィアの番号を入手したユウカにもツキが回ってきているようにも感じた。だが・・・
「ん?」
幸運の女神は、ソフィアを見放してはいなかった。
(トラ!?)
ソフィアが真っ直ぐの道から曲がり角へと入っていくと、すぐさま目の前に
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