第52話 独りじゃない
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ないかも
「待ってくれ!?君達は今どこにいる?」
「木山......」
「......」
自由になったサソリ達だが、木山は教え子を探すようにやや小さくなった黒い影に歩み寄った。
来ないで!
木山センセー
お願い、早く逃げて
「危ないわよ!」
麦野が木山を抱えるとサソリ達の元へ引きずるように連れて行った。
「佐天!お前のチャクラを貰うぞ!」
「えっ!は、はい!」
サソリは佐天の手を掴むと仙術チャクラを吸収し、万華鏡写輪眼の形状が変化して紫色に鈍く光る波紋状の眼球に開眼した。
「よし......逃げるぞ」
サソリは、佐天から受け取った仙術チャクラを眼に集中させると時空間忍術を発動した。
渦が発生し、その場に居た全員がサソリの波紋状の眼に吸い込まれて行く中で、木山は叫んだ。
「必ず、必ずだ!君達を必ず助けるから!待っていなさい」
その目は強く滾り、涙が一筋溢れた。
サソリ諸共吸い込んだ渦が消えた瞬間に研究施設が爆破されて、全てを焼き尽くした。
学園都市で暗躍するゼツ達の策略を暴けず、木山の教え子を助けることが出来なかった今回のケースはサソリ達に重くのしかかる。
ありがとう
木山センセー......大好きだよ
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