第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#3
STRENGTHV 〜Sacred Lovers〜
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うジョセフの元に集まった二人は、
即座に背後から己のスタンドを出現させる。
「ジョースターさん!
アンタのスタンドは “戦闘型” じゃあねぇ!
絶対オレ達の傍から離れるなッ!」
「おそらく空条達が敵スタンドの 「本体」 を見つけ、
交戦してるんでしょう。
彼等がソレを倒すまでなんとか凌ぎますッ!」
「……」
強い意志を宿らせた若者二人の言葉に、
ジョセフは襲来する怪異の中で頬を掻いた。
「クるッッ!!」
巨大なる船体全域を包む、
剥き出しにされたスタンドパワーをひしひしと感じていたポルナレフが、
その力の集まる場所を鋭敏に察知した。
闇夜に屹立する無数のクレーンが、ソレを操作する管制塔が、
周囲の螺旋階段が、突如バラバラに解れだし
凶暴な先端をギラつかせる 「刻刃」 と化し
あらゆる方向から襲い掛かってきた。
「エメラルド・スプラッシュッッッッ!!!!」
異星人のようなスタンドの掌中でうねるように攪拌し弾ける光。
輝く翡翠の烈光弾が雨のように降り注ぐ刻刃を貫通しながら
砕き散らし、闇夜に消えていく。
しかし数が多過ぎる為全ては破壊出来ず残りの刻刃は
美男子の細い躰へ向けて殺到する。
そこに。
「シルバー・チャリオッツッッ!!」
勇猛な叫びが響き、空間を疾駆した白銀の斬閃が近郊の刻刃を
紙細工のように切り裂いた。
即興のコンビネーション。
しかしポルナレフ、花京院の両者は言葉を交わさずとも
己の執るべき戦術を刹那の間に理解していた。
『遠隔操作型』 であるハイエロファント・グリーンが
まず広範囲を攻撃して刃の数を減らし、
残ったモノをシルバー・チャリオッツが
『近距離パワー型』 故の精密性で確実に仕留める。
シンプルだが、ジョセフを護りながら戦わねばならないこの状況では完璧な布陣。
次々と襲い来る鋼鉄の刻刃は、彼等に掠りもせず残骸と化していく。
「しかし、数が多過ぎるぜッ! いつまで続くんだ!? この攻撃ッ!」
「空条達も同等かそれ以上の脅威に晒されているはずです!
彼等が本体を倒すまでの辛抱、頑張りましょう!」
「やれやれ、そうである事を願うぜ。
おいジョースターさん!
危険だからもっとオレ達の傍に寄れ!」
背中合わせの状態で互いを鼓舞しながら
鋼鉄の猛攻を防ぐ若者二人を後目に、
ジョセフはもう一度頬を掻いた。
そして、次の刹那。
「……」
切迫した状況に不釣り合いな剣呑とした表情で、
二人の間、安全圏内よりを抜けいで刻刃の嵐の中に立つ。
「おい何やってんだッ!?」
「ジョースターさんッ!?」
背後で叫ぶ若者達の声を聞きながら、
歴戦の勇士は両腕を独特の構えに執り威厳のある声を発する。
「|隠 者 の 紫《ハーミッ
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