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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
267部分:第三十七話 砂漠においてその七

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第三十七話 砂漠においてその七

「奴等がな」
「そういえばこれまでの戦いも」
「決戦までに仕掛けてきていますね」
「報告ですと」
 青銅聖闘士達はここでまた述べた。
「まずは雑兵達が」
「それもかなりの数だそうで」
「そうだ。絶対に来る」
 彼は断言した。
「奴等はな」
「じゃあその時は俺達が」
「露払いは任せて下さい」
 青銅の者達は洸申し出てきたのだった。
「そういうことで御願いします」
「それで」
「いや、それには及ばん」
 だがアルデバランはその彼等に対してこう言うのだった。
「それにはな」
「!?といいますと」
「まさかアルデバラン様が」
「そうだ、奴等が狙っているのは俺だ」
 アルデバランはこのこともわかっているのだった。
「それならばだ。俺が出るだけだ」
「雑兵達にもですか?」
「それは」
「御前達は御前達で働いてもらう時が来る」
 しかしアルデバランは彼等に対してこう返すのみだった。
「その時に。頼むぞ」
「どうする?」
「そうだよな」
 だがここで彼等は顔を見合わせて難しい顔をするのだった。
「そうは言ってもな」
「俺達だってここに来たからにはな」
「それだよな」
「いや、アルデバラン様の仰る通りだ」
 またモーゼスが言ったのだった。
「我々はアルデバラン様の指揮下にあるな」
「あ、ああそれはな」
「その通りだけれどな」
 黄金聖闘士と他の聖域の者達の間には隔絶たる差がある。青銅聖闘士でさえ雑兵達とはかなりの差がある。しかし黄金と彼等のそれはまさに天と地程どころではない差があるのだ。
「じゃあやっぱり」
「アルデバラン様の仰る通りにか」
「そういうことだ。わかったな」
 こう彼等に告げるのだった。
「ここはな。いいな」
「わかったぜ、それじゃあな」
「それに従うさ」
 彼等もそれで納得したのだった。
「俺達も聖闘士だ。それならな」
「それでいい」
「納得してくれて何よりだ。それではだ」
「おっと、そういえばだ」
「なあ、モーゼスちょっといいか?」
「聞きたいことがあるんだけれどよ」
 ここでまた青銅の者達が彼に対して言うのだった。
「その日本車のことだけれどな」
「いいか?」
「何がだ?」
「あのさ、運転するのは」
「誰なんだ?」
「俺だ」
 まずはモーゼス自身が名乗り出た。

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