オタクとして、漢として
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明「だからやめろ言うとろうが、奨学生」
ユーフェミア「そんなとこ行ってへん!」
明「中退か。大変な人生だな」
ユーフェミア「家庭教師がおるからええんよ」
お金持ちであると悟った本郷はとくに何事もなく歩いていく。
???「……やめてください!」
美少女の悲鳴が秋葉原にこだまする。
本郷は見た。秋○の目の前でライトオタク(リア充)に襲われる美少女の姿を、
ライトオタクA「御茶ノ水先生じゃないっすか! 僕先生の大ファンなんですよ!」
???「だ、だからって胸触って……」
ライトオタクB「せんせー美人だからあいつスキになったんですよ!」
???「いやっ……だめっ」
本郷はその公然レ○プ姿を眼前に捉え、歩いていく。
ユーフェミア「……明っ、ええの? ほっといて」
奨学生を従え本郷はライトオタクに向かっていく。その形相は静かに怒っているようにも思える。
ライトオタクA「あっ? なんだよ?」
明「よくみろ、そいつは男だ」
ライトオタクB「なに言ってんだキモオタ!」
ライトオタクA「こんなこといって……」
明「おい、男、どうしてそんな可憐な言葉を話す」
???「ええっ……あの、ふぇぇぇぇ!!!!」
明「妙な擬音を出すな!」
ライトオタクA「おい、ふざけんなよおっさん! ○す!」
彼は懐からカッターナイフを取り出す。オタクにとって自分の好きなものを否定されることは戦争。目はすでに本気だ。
明「貴様が信じようが信じまいが、こいつは男だ」
ライトオタクA「ふざけんなぁ! 御茶ノ水先生は女だぁ!」
明「オタクが三次元に振り回されるなやぁああああああああ!」
本郷は上段から振り下ろされたカッターナイフを交わし、相手の顎に的確に蹴りを打ち込む。
空中で左二回転ほどし、コ○ブキヤあたりまで吹き飛ばされたライトオタクは地面を転がっていく。
相方が吹き飛んだもう一人のほうは戦意喪失したのか呆然と立ち尽くす。
ライトオタクB「……ひいいいいいいいいい」
地形効果と数多くの修羅場を乗り越えた本郷は強い。三次元などにうつつを抜かすようなものに漢は負けない。
ユーフェミア「明、ほんま強いんやな!」
明「ふんっ……漢の風上にも置きたくないヌルオタめ……」
???「あのっ!」
本郷は振り返る。
そこには先ほどの可憐な女の姿があった。いや、男というべきか。
明「なんだ男」
???「どうして、僕のこと男ってわかったんですか?」
明「お前みたいななよなよした女のような男がいてな。それよりお前、絵師か」
???「すごい! なんで分かるんですか!」
明「ファンがついているのをみて、絵師という推理がついた」
???「私、御茶ノ水っていいます。あ、ペンネームで――」
本郷は歩き出す。彼は興味を失っていた。
御茶ノ水「ちょ! ま
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