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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
002話
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位の少年と話していた。彼らの心配は無いようだ、そして……

「ふっふっふっふっふっ」

隣で規則正しいリズムを刻みながら足を動かし続けているシャネル、顔だけを見ればゴンより余裕がありそうに見える。

「(流石だな……)ッしまった!?」

思わず関心と安堵の息を漏らした時ペースを乱してしまい脚が縺れた、前かがみになりそのまま転びそうになってしまう。一旦ペースが大きく崩れると一気にきつくなる、拙いと思っても自分ではどうしようもない。どうすればと思った時、背中全体を押す暖かい感触と腕が掴まれ前へと優しく引っ張れた。そのお陰で何とか持ち直し走り直せた、だが一体何がと思ったがその答えは実に簡単だった。隣に居たシャネルによる物だった。

「大丈夫かクラピカ?」
「……ぁ、ああすまないシャネル、世話を掛ける!しかし何故助けてくれた!?」
「言ったろ?道は道連れ、世は情けってな!気にすんなって、怪我しちまったらこの後の試験が大変だからな。頑張ろうぜ」

シャネルは然も当たり前のように答えてくれた、折角会えたのだからこのまま一緒に試験を受けようと。しかもまるでもしも助けの手が間に合わなかったら背負ってくれるような口ぶりをしていた、優しい言葉にクラピカは一瞬言葉を失ったが直ぐに笑った。

「有難うシャネル、お前のお陰で走れる!!」
「気にすんなって。もしも転んでも俺が背負ってでも走るからよ!」
「それは流石に申し訳ないのだが……」
「あっお姫様だっこの方が良かったか?」
「なぁ!?お、お前は何を言うんだ馬鹿か?!」
「ははははっそんだけ元気があれば問題なさそうだな!」

気持ちよい笑いを上げる彼は自分の気など知らないように底抜けた笑いを上げてそのまま走り続ける、クラピカは少々呆れつつも赤くなった頬を隠しながら先程より力が出ている足に力をこめて走り続けるのであった。そんな時

「ぬぉぉおおおおおお!!!!絶対ハンターになったるんじゃぁあああああああ!!!!!!!」

と凄まじい勢いで集団に合流しそのまま上位集団に突入した男が居た、レオリオだ。どうやら形振り構うのを止めたのか上半身は裸になり、服は腰に巻いてダッシュしている。そのまま見えてきた地上へと向かうであろう階段を登っていく、これからは更にきつくなるという事だろう。そしてサトツはペースを上げている、これはこちらも上げていく必要が出てくる。

「あいつも元気だなぁ、ありゃ大丈夫そうだな」
「寧ろ、私たちも負けて、られないなっ!」
「おうペース上げるか、着いて来れるか?」
「愚問だ、寧ろ―――お前が私に付いて来いッ!!!」

挑戦的な笑みを浮かべて挑発するクラピカはシャネルを一瞥するとそのまま階段を先に駆け上がっていきハイペースを維持し続けるレオリオと並列する、一
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