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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
259部分:第三十六話 四つ目の戦場その六

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第三十六話 四つ目の戦場その六

「アルデバラン様に負担をかけるわけには」
「その通りです」
「御前達には御前達がするべきことがある」
 だがそれでもアルデバランは彼等にこう述べるのだった。
「決してそれを忘れるな」
「といいますと」
「我々は」
「それを忘れずに戦うのだ」
 あくまでこう言うのだった。
「よいな」
「我等の為すべきことをですか」
「それを」
「そして俺は俺の為すべきことをする」
 アルデバランはその言葉を自分自身に対してもかける。
「わかったな」
「わかりました。それでは」
「そのように」
「では。行くぞ」
 ここまで言ってあらためて彼等に告げた。
「白銀はまずは御前達だな」
「その通りです」
「我等二人です」
「そして青銅は」
 当然ながら彼に同行するのは白銀の二人だけではない。青銅の者達もだ。
「誰が来るのだ?そして何人だ?」
「はい、我々です」
「我々が御供します」
 こうして出て来たのは四人だった。四人の聖闘士達が彼の前に姿を現わしたのだった。
「是非我等も」
「行かせて下さい」
「御前達は」
 アルデバランはまずは彼等の言葉を受けてそれぞれ名乗ってきたのだった。
「麒麟座のチク」
 赤茶色で精悍な顔の少年だった。明るく微笑んでいる。
「鳩座のグリーザ」
 チクよりは若い少年だった。黒髪が長い。
「時計座のニコライ」
 白い肌に青い目の少年である。四人の中で最も背が高い。
「望遠鏡座のブリット」
 金髪に緑の目の細い身体の少年である。この四人だった。
「我等が御供させて頂きます」
「それで宜しいでしょうか」
「うむ」
 そしてアルデバランは静かに彼等の言葉を受けるのだった。
「それでは。行くか」
「我等もまた力を尽くします」
「御期待下さい」
「その言葉受けた」
 アルデバランの言葉は白銀の二人に向けたものとほぼ同じになっていた。
「しかしだ。わかるな」
「己の分を尽くせ」
「我等もですか」
「決して無理はするな」
 あくまでこう四人にも言うのだった。

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