機動戦艦ナデシコ
1468話
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「じゃあ、ナデシコの就役完了と、ナデシコクルーのこれからの健康と……そして何よりシャドウミラーに所属する3人の幸せを祈って……かんぱーい!」
『乾杯!』
ナデシコ食堂の中に、ヒカルの声が響き渡り、それに続くように皆の声が響く。
そう、現在俺がいるのはナデシコの中。
そしてここに集まっているのは、ナデシコのクルーの者達。
現在行われているのは、木連との戦争から今回の内乱という一連の事態が終わった事と、何よりエリナ、ミナト、ルリのお別れ会という意味もある。
ナデシコのメンバー自体はもう少しネルガルに残る事になっているのだが、その三人はネルガルを辞めてシャドウミラーに合流するという事で一足早くナデシコクルーの面々と別れる事になる。
その為のお別れパーティという意味合いが強い。
「相変わらず、ナデシコの面々は大騒ぎするのが好きだな」
「まあ、それでこそナデシコって奴でしょ?」
「……馬鹿ばっか」
「確かにそれは否定出来ないわね。……けど、それも嫌いじゃないんでしょ?」
ミナトが同意し、ルリがいつもの口癖で告げ、エリナが同意しつつルリをからかう。
何だかんだでこの三人の相性は決して悪いものではないのだろう。
エリナとルリの相性も思ったよりも悪くなくて何より。
まぁ、エリナは副操舵士としてナデシコのブリッジクルーだったんだ。
当然ルリの側でナデシコを動かしていたのだから、ある程度気心がしれていてもおかしくはない。
「そう言えば、三人はシャドウミラーでどんな事をするのか決まったのか?」
ふと、パーティで用意されたウーロン茶を飲みながら尋ねる。
ちなみにこのパーティは一応ナデシコの勤務時間でのレクリエーションという事になっているので、アルコールの類は禁止だった。
アルコールの類が苦手な俺にとっては運が良かった。
今までにも何度かこの手のパーティで意図せずアルコールを摂取してしまった事があるしな。それを考えれば、アルコールが禁止のこのパーティは俺にとって過ごしやすい時間となる。
「私はシロガネの操舵士に決まったわ。量産型Wと比べても操舵能力が上だったらしいし」
「あー、うん。なるほど。量産型Wよりも上だったか」
さすがに性格はともかく、腕を重視して集めたメンバーだよな。
量産型Wの技量も決して低いという訳ではないんだが。……まぁ、アークエンジェルでバレルロールやったノイマンには及ばないまでも。
ああ、でもミナトならそのくらいやってのけそうな気がする。
「ええ。色々とテストしてみたんだけど、艦の操舵という意味では量産型Wよりも上だったわ。……まぁ、それ以外は全敗だったけど」
「だろうな。寧ろ、量産型Wに勝てる項目があった時点で驚きだよ」
量産型Wと
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