機動戦艦ナデシコ
1468話
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ールの類はない筈なんだけどな。
それとも雰囲気に酔ってるとか、そういう感じか?
そんなリョーコの横では、いつものようにヒカルが面白そうな笑みを浮かべて立っていた。
うん? そう言えばパイロット3人娘の最後の1人、イズミはどこにいった?
ふとそんな疑問を抱いてパーティ会場……もとい、ナデシコ食堂を見回してみると、隅の方でウクレレを手にして何かライブのような事をやってるイズミの姿があった。
……あいつ、本当に何をしてるんだ?
「おい、アクセル! 私の話を聞いてるのか!」
「あー、うん。悪い。で、何だって?」
「だから、何でそっちの2人……いや、ルリを入れると3人か。その3人をシャドウミラーに誘って、私は誘わないんだよ! そんなに私は頼りないのか!?」
がーっと、叫ぶリョーコ。
当然ながらその叫び声は周囲に響いており、周囲でパーティに参加している者達が俺達の方へと視線を向けてくる。
「どうしてって言われてもな。別にミナトもエリナも、俺が誘ったからシャドウミラーに所属する事になった訳じゃないぞ? 本人が自分の意志でシャドウミラーに所属する事に決めたんだ。……まぁ、ルリはミナトに引っ張られたに近い形だけど」
一応そう言うが、ミナトとエリナがシャドウミラーに……そして俺に興味を持ち、好意を抱くようになった理由は以前ナデシコで行われたクリスマスパーティの際の一夜が原因なのは間違いない。
エリナは……その事を決して認めるような事はしなかったが、それでも俺に身体を許したのが一因になっているのは確実だった。
だが、まさかこの場でそんな事を口には出来ないだろう。
いや、整備班はその他の独り身の者達が俺に向けてくる視線を考えれば、もしあの夜の出来事を口にすればこのパーティが大乱闘の会場になるのは間違いない。
折角のパーティなのに、そんな思い出は残したくないしな。それに……
「残念ながら、シャドウミラーではエステバリスを採用する予定もないし、IFSも採用予定はない。そんなところにリョーコを呼んでも、宝の持ち腐れでしかないだろ? 聞いてるぞ。討伐軍……いや、新生連合軍からスカウトされてるんだろ? なら、そっちの方がお前の為になる」
「違う!」
だからこの世界で頑張ってくれ。
そう言おうとした俺の言葉を、リョーコは遮る。
「私は……私は……ただ、その……もういい!」
言葉を最後まで言わず、感情が暴走したかのような様子を見せると、そのままナデシコ食堂を走り去る。
そんなリョーコの姿を見送ったのだが、すぐにヒカルが叫ぶ。
「リョーコを追って!」
「……俺が、か?」
「そうだよ! この場合アクセル君以外の誰がいるのよ! ほら、行って!」
ここまでくれば、俺もヒカルがど
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