機動戦艦ナデシコ
1468話
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いうのは、それだけの能力を持っている。
その量産型Wに勝てたのだから、ミナトがシャドウミラーの旗艦シロガネの操舵士となるのは当然だった。
「ニヴルヘイムの方にもちょっと興味があったんだけど……向こうは戦艦じゃなくて機動要塞らしいしね」
「だろうな」
シャドウミラーの旗艦のシロガネとは違い、ニヴルヘイムはミナトが口にしたように機動要塞というカテゴリだ。
シロガネを動かす時のように、細かな操縦というのは殆ど必要ない。
……いや、そもそもシロガネのような戦艦で敵の攻撃を回避するというのも、普通であれば考えられる事ではないのだが。
だが、ニヴルヘイムはそんなシロガネと比べても、更に強力な防御力を持っている。
敵の攻撃を回避するのではなく、受け止める、防ぐといったのが主な防御手段となるのだ。
だからこそ、ニヴルヘイムにはそこまで腕の立つ操舵士は必要ない。
……ニヴルヘイムでバレルロールとかやったら、色々な意味で物凄い事になりそうだが。
それはそれで見てみたい気持ちもあるけど、もしそんな真似をしたら被害はでかいんだろうな。
そもそもニヴルヘイムは一つの小さな街に近いんだから、それでバレルロールをしようものなら、物凄い被害が出るだろう。
そんな事になれば、被害額とか何やらでエザリア辺りに大目玉を食らう筈だ。
幸いなのは、ニヴルヘイムに常駐しているような奴は少ないといったところか。
「私は政治班ね。……元々操舵士としてはシャドウミラーで働けるような力がある訳じゃないし」
「そっちも無難だな」
「無難って、それ……褒めてるの?」
「褒めてるだろ? 実際、エリナの能力を一番上手く使えるのは間違いなく政治班なんだから。……それとも実働班にでも所属してみるか?」
シャドウやファブニールを操縦するエリナ。……それはそれで面白いかもしれないが、本人がそれを絶対に断るだろう。
事実、こうして今見ている時点でもエリナは嫌そうな顔をしているのだから。
「嫌よ。そういうのは私には合わないだろうし」
「まぁ、そうだろうな。別にエリナに無理を言うつもりはないから、政治班として普通に頑張ってくれ。……ただし」
「ただし?」
一旦言葉を切ると、エリナが俺の方へと視線を向けてくる。
たっぷりと間を取り、やがて口を開く。
「実働班は当然だが、技術班だろうが、政治班だろうが、ましてや生活班だろうが生身での戦闘訓練は受ける事になる」
「ちょっと、何よそれ。聞いてないわよ?」
不満そうに告げるエリナだったが、シャドウミラーに所属する者が戦闘訓練を行うというのは当然でもあった。
それが決定づけられたのは、やはり門世界からの侵略だろう。
あの時はホワイトスターにある交流区画で酷い戦いとな
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