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流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
60 ゼロからの再始動
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しているのだということは察しがついた。

『人間単体の電波変換であれだけの力を…おい、スバル。ヤバイぞ』
「分かってる…でもこっちだって、今までいくつも障害を乗り越えてきたんだ!」
「今度はこっちから行くぞ!!」

ナイトメア・テイピアは関節を鳴らしながら、ロックマンめがけてダッシュする。
ロックマンを遥かに超えた重厚な巨体からは想像もできないスピードだ。
だがロックマンも自負するように、実際の電波人間との戦闘経験であればナイトメア・テイピアを凌駕していた。
この巨体とスピード、オックス・ファイアとの戦闘を瞬時に思い起こさせる。
だがオックス・ファイアのように全体重を乗せた捨て身のタックルではない。
こちらに急接近して、あの拳を使った接近戦に持ち込むつもりだ。
それが分かった瞬間、反射的に再びバスターを構えていた。

「ハッ!!」
「おっと!?」

ダッシュするナイトメア・テイピアの両足元の床に閃光が突き刺さり、ナイトメア・テイピアはそれを避けようと急ブレーキを掛けた。
しかしその一瞬がロックマンにとっては、先程からの劣勢から脱するチャンスだった。
今度はロックマンが床を強く蹴り、バスターを連射しながら急接近する。

『バトルカード!スタンナックル!!』
「くっ!!」
「ハッ!ヤッ!!」

腕に高圧電流を発するスタンナックルを右腕に構えてナイトメア・テイピアが望んだ通りの接近戦の持ち込んだ。
本来ならば接近戦ではロックマンが圧倒的に不利だ。
恐らく殴り合いではナイトメア・テイピアに勝つのは難しい。
だがこちらが得意とする中距離戦では決着をつけるのが更に難しい。
あれだけの巨体とそれを持っても不釣り合いな程に重厚な拳からは予想もできなかったスピードで動く。
決して速いわけではないが、中距離線の場合、攻撃を交わされるか先程のように弾かれて延々に決着がつかないかもしれない。
それどころか接近戦に向かない装備の状態で一気に距離を詰められてしまったらアウトだと判断した。

「このぉ!!」
「フッ!オラオラ!どうした!」
「クソ!!」

ロックマンのスタンナックルは何度ナイトメア・テイピアを殴ろうとしても、ブロックされるか弾かれる。
直撃させることができない。

「ハァァ!!!」
「!?」

ロックマンは殴って前のめりになった体勢からカポエイラの如く回し蹴りを食らわせる。
相手が思いの外速く動けたのは予想外だったが、スピードならばロックマンに分がある。
うまく意表を突くことに成功し、鋭い槍のごとくナイトメア・テイピアの喉笛に直撃した。

「グッ…ゲホッ…!ゲホッ!」
「この程度じゃ、倒れないか…」
『スバル!全身を使え!!小回りと身体のバネならお前の方が有利だ!』
「うん
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