暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
60 ゼロからの再始動
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
方で、電波変換という未曾有の脅威に通常の装備しか持たないデンサン市警は対処しきれない。
更にはこれまでの汚職や隠蔽気質のせいで、周囲の街からの信頼は無く、応援を要請することもできない。
そんな中、閑静な住宅街のその一角でもはや警察など無力以外の何物でもない程の戦闘の火蓋が切られていた。

『ロックバスター!!』

ロックマンは左腕のバスターを連射し、手前に迫っていたジャミンガー3人をノックアウトする。
通常のジャミンガー程度ならば、標準装備のロックバスターで対処できる。
だがジャミンガーであっても侮れない。
中の人間が特殊な素質を持っていたり、訓練を受けていれば、電波変換によってそれは増幅されて通常のジャミンカーには無い武器となる。
このジャミンガーたちは皆、何かしらの戦闘訓練を受けているのだろう。
ロックバスターを連射することで圧倒することはできたが、数も多く、しかもこちらには数ヶ月の戦闘ブランクがあった。
やはり最初こそ苦戦したものの、1分も経たないうちにロックマン=スバルは戦闘の勘を取り戻し始めていた。
ついさっきまで戦闘など忘れたゼロの状態から、まるで水が湧き上がるように身体の感覚が戻っていく。

「ハッ!!」

本棚をジャンプして蹴ると、ほぼ垂直に飛び上がり、上のフロアの集団の元へ移動した。
いくらスペック上は有利でも、その力をうまく使えなければ、劣勢に追い込まれることもある。
逆に言えば、力がうまく使う感覚を持っていれば、スペック上劣っていても、優位に立ち回れることもあるのだ。
スバルとウォーロックの融合したロックマンはスピード重視で特別パワーがあるわけではない。
しかしスピードを活かすことで、キックやパンチを補助し、威力を底上げすることも十分にできる。
その感覚を取り戻したロックマンは次々と敵を倒していく。

「ヤァ!!」
「このガキ!!」
「!?ウッ」
「フン!ヤァ!オリャ!!」
「…ッ、ハッ!」

だが相手も一筋縄ではいかない。
素人が変身したジャミンガーとはひと味も二味も違う。
蹴りや拳のキレが明らかに違う。
常人が受ければ、命に関わる殺傷力を持つだろう。
ロックマンはその拳を交わしつつ、数激でその動きを見切り、腕を掴む。
次の瞬間にはジャミンカーの身体は時計回りに回転し、下のフロアのテーブルへ叩きつけられた。
合気道の技を直感的に使ったのだ。

『ショックノート!!』

それに対し、ミソラが変身したハート・ノートもロックマンよりはスローペースだが感覚を取り戻してきている。
それどころか、数ヶ月の休息があったためか、良くなっている部分も見受けられる。
色とりどりの音符の弾丸が、狂いなくジャミンガーの急所を貫く。
響ミソラの備えた絶対音感と琴座のハープの力
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ