第3章:再会、繋がる絆
第66話「合流」
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そうクロノは力強く言い、一呼吸おいて言葉を続ける。
「...その過程で、優輝の偽物が現れている。“敵に回れば厄介”を体現したかのように、とても危険だ。奴の対処をどうするか決めるべきなんだが...。」
そこで視線が僕と椿に集まる。
僕らの事情を話していた時に、“策がある”って言ってたからな。
「...手はあるんだな?」
「ええ。とびっきりのね。」
「僕の偽物は僕自身で片を付ける。」
僕らが強く言うと、クロノは納得したように一度目を伏せ、リンディさんに視線を送る。
「...これより、皆さんにはジュエルシードを発見次第回収しに向かってもらいます。一つ一つが誰かの姿を再現し、非常に強力なものとなっているので、向かう際は複数人で行ってもらいます。また、優輝さんの偽物が現れた際は必ず連絡が取れるなら取ってください。決して単独で倒そうとしないように。」
リンディさんはスラスラと指示を出していく。
「ジュエルシードは結界を展開しており、非常に発見が困難です。さらにそこへ偽物の襲撃の可能性もあるので、結界外で誰かを待機させる必要があります。」
「我々アースラクルーもジュエルシード発見に全力を尽くす。...久しぶりに困難な戦いになるだろうけど、頑張ってくれ。」
「回収の際のグループは連携、戦力を考慮した組み合わせでお願いするわ。...どちらかが欠けているだけで、優輝さんの偽物はその隙をついてくるわ。」
僕じゃなくても、戦いが巧い人は普通そうすると思うが...。
...ともかく、これで全体的な方針は決まった。後は...。
「優輝は今すぐ医務室に向かってくれ。霊力で戦えるとはいえ、リンカーコアが使えない今、できるだけ治しておきたい。」
「分かった。椿と...後ユーノ、ついてきてくれるか?」
クロノの指示通り、医務室へ向かうため席を立つ。
そこで椿とユーノに呼びかける。
「分かったわ。」
「椿は分かるけど...なんで僕も?」
「やりたい事があってな。見てもらうならユーノが一番適任なんだ。」
ロストロギアに詳しいユーノだからこそだしな。
「...何をするわからないけど、僕にできるのなら。」
「助かる。...じゃ、行こうか。」
そうして僕らは医務室へと向かっていった。
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