第3章:再会、繋がる絆
第66話「合流」
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
行動を照らし合わせて、やっぱり優輝の偽物としてはあまりにも詰めが甘い。...偽物が優輝を殺す気でいるのなら、それこそもう本物の優輝はいないよ。」
「我ながら同意見。正直、予想以上に見逃してくれたから生き延びれたものだ。魔力が大量にあるのなら、創造魔法で散々やらかしにかかってくるからな。」
葵の(暫定)偽物もいるのなら、創造魔法と併用して足止めしつつ、トワイライトスパークで一掃してくるからな。...あれは逸らせないし防げない。
「....それはただ単に、優輝を殺すつもりがないんじゃ...。」
「そうだろうね。...だけど、それだと言ってた事と違うから、ますます目的がわからなくなる。」
偽物の目的は緋雪を生き返らせる事。その過程で僕らは邪魔だから殺すと言っていた。
...もし、僕らを殺すつもりがないのなら、とことん邪魔される事ぐらい承知のはずだ。
...だとすれば、僕の偽物にしては行動がちぐはぐだ。
「...どの道、偽物はどうにかしないといけない。...この際、目的はいいだろう。」
「そうだな...。今は、いかにして偽物を倒し、ジュエルシードを回収するかだな」
気になるが、倒してしまえばいかな目的であろうともそれで終わる。
動機とかは今は重要じゃない。
「...改めて説明するが、今回の事件は地球だけの規模のように見えて、途轍もない規模で起きている。...一番の影響は僕らの記憶そのものだ。」
「記憶を何らかの方法で取り戻した優輝君、椿ちゃん、アリシアちゃんの話によると、“聖奈司”という人物とそれに関する一切の記憶が改竄されて抹消されているみたい。」
クロノとエイミィさんが全員にしっかり聞こえるように改めて説明する。
「数人、数十人どころか、数多の次元世界から自身の存在を消す...そんなのは当然、人の身では不可能だ。そこで使用されたのが....。」
「今回の要である、ジュエルシード...。それも、本来の力でね。」
「ジュエルシードの総数は25個。そしてその真の力は天巫女による“祈祷顕現”の力によって解放される。....その規模は、椿曰く“神に等しい所業”との事だ。」
誰かが唾を呑み込む音が聞こえた。...まぁ、改めて聞いても凄まじいからな。
「件の彼女のデバイスである、シュライン・メイデンの話によれば、彼女は“自分なんていなければいい”などといった、“負の感情”があり、それがジュエルシードに伝達し、今の状況になっている。」
「...自身の存在を消す。...まさに“いなくなった”って訳だよ。」
「僕らにできる事は一つだけ。今地球に散らばっているジュエルシードを回収し、彼女を助けに向かうんだ!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ