第3章:再会、繋がる絆
第66話「合流」
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てるんだけど...まぁ、偽物ならしょうがないわね。」
...ん?僕に視線が...。
..あ、そうか。犯罪になる魔法を偽物が使うって事は、本物である僕も使えると思われてるのか。...実際、使おうと思えば使えるけどさ。
一応、弁解させてもらおうか。
「元から僕が扱ってた訳じゃない。...洗脳魔法は所謂思考などを弄る魔法だ。...魔法の理論を詳しく知っていれば、ゼロから創り出す事だってできてしまう。」
〈付け加えて言えば、私やシャルラッハロートには洗脳魔法の類は登録されていません。〉
織崎と王牙がうるさくする前にそう言っておく。
あ、それともう一つ...。
「...付け加えれば、偽物の所の葵は本当に洗脳された葵なのか?とも思っている。」
「それは...葵が自分の意志で偽物と共にいると?」
クロノの問いに僕は首を振って否定する。
「...霊力については皆知っているな?誰もが持っている、生命エネルギーのようなものだ。...当然、元々式姫だった葵も霊力はある。」
そして、魔力ではほぼ探知できないという点もあるが...今はいいか。
「僕や椿なら常人の霊力はともかく、葵程ならば戦闘中であろうとも霊力を感じ取れるはず。だけど、あの時は...。」
「感じられなかった...と?」
クロノの言葉に僕は頷く。椿を見てみれば、“そういえば”と言った顔をしていた。
「飽くまで可能性だけどね。洗脳前の戦闘によって霊力が枯渇していて感じ取れなかったって可能性もあるし、確証もない。」
「...優輝と椿個人としては、どう思ってる?」
戦闘の時を思い出し、考えてみる。
「...偽物、かな。僕のように、葵を模した偽物かもしれない。」
「同意見よ。....それに、霊力が枯渇しているほどの戦闘を行ったのなら、もっとボロボロになっているはずよ。」
さらに言えば偽物の言っている事が本当かどうかもわからないからね。
ジュエルシードを核とした僕の偽物なら、同じジュエルシードを利用して葵をコピーする事もできるだろうし...。
...そうであるならば、そこにはジュエルシードが二つある事になるけど。
「....?ユーノ君、さっきからずっと思案顔だけど...どうしたの?」
ふと、なのはがユーノの顔を見てそういう。
...そういえば、ずっと何か考えているな。
「...あ、いや...クロノ達が来る前に優輝が言ってた事を考えてて...。」
「それって.....。」
「...偽物についてだよ。」
クロノが来る前...正確には暴走体と戦う前に言ってた事...。
確か、僕の偽物にしては詰めが甘すぎるって事だっけな。
「優輝から聞いた偽物の
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