第3章:再会、繋がる絆
第66話「合流」
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頼むぞ!」
「分かった...!」
「分かったわ!」
僕らの動きは大して変わらない。そこへ久遠の援護が入っただけだからな。
「(術式に流し込めなくてもこれぐらいなら...!)Anfang!!」
触手を躱し、矢を逸らして懐から魔力結晶を三つ取り出す。
それを投げつけ、ほんの僅かに扱えた魔力を流し、爆発させる。
「久遠!」
「任せ、て...!」
ドゴォオオオオン!!
瘴気で防がせ、守りに入った所に爆音のような雷が落とされる。
...って、これ並の砲撃魔法なんて目じゃない威力だぞ!?
「椿!」
ともかく、これで瘴気の守りに穴が開いた。これで後は...!
「“朱雀落・封魔之呪”!」
朱い炎を纏った矢が暴走体を貫き、封印が施される。
...戦闘、終了だ。
「終わった...!」
「な、何とかなったわね...。っ...!」
封印され、沈黙したジュエルシードを確認して、椿はその場に崩れ落ちる。
霊脈のおかげで辛うじて使えた左手がまた使えなくなったのだ。
「...ユーノ、念のため魔法での封印を頼む。そっちの方がいいしな...。」
「分かった。...治療は必要かい?」
「霊脈の方がいいさ。ユーノの魔力も勿体ない。」
結界が崩れていくのを見ながら、ジュエルシードをユーノに任せる。
...後で倉庫での時のジュエルシードも任せるか。
「今のは....。」
「...今僕らが対面している事件の代物です。...久遠、さっきは助かった。」
「くぅ。」
那美さんがジュエルシードについて聞こうとしてきたので、僕が答える。
ちなみに久遠は既に子狐の姿に戻っていた。
「まさか...それで二人はそんなにボロボロに...?」
「...一際厄介なのがいましてね...。」
〈マスター、魔力反応です。これは....。〉
那美さんに説明してしまおうとした時、リヒトの言う通り誰かが飛んでくる。
「あれは....クロノか?」
「っ、本当!?」
霊力で視力を強化し、見てみると、それはクロノだった。
そんな僕の言葉にユーノも反応する。
「...安心するのはまだ早いぞ。誤解が解けてない可能性がある。」
「あ....。」
警戒を解かずに、クロノ達を待つ。
那美さんは今回巻き込まれただけだから、守る必要はないだろう。保護されるし。
「っ....!」
「待て!」
僕らが警戒しているのを見て、織崎が真っ先に構えようとする。
それをクロノが抑えた。
「....本物の優輝で間違いないな?」
「...その質問をするって事
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