第13話 反英雄
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追い立てるようにだが、百代から促された士郎は気で強化した足で瞬動を行って一瞬で目標地点まで到達と同時に百代を助けた時に隠していた干将莫邪をサーヴァント目掛けて振り落とす。
しかし不可視の壁――――障壁に阻まれてしまう。
そこで初めてサーヴァントは士郎に気付いた。
「これはこれは、急なご来訪ではありますが歓迎しますよ。衛宮士郎殿」
「俺を知ってるのか!?」
「勿論ですよ。我がマスターは貴方に期待していますからね」
これに士郎は怪訝に思う。
聖杯戦争に参加している魔術師が、別の参加者の魔術師に同盟も無く期待するなどあり得ない事だからだ。
「正直信用できないが、だったら俺が住んでいる街を如何して荒らす?」
「今はたまたまですよ。今の私はある勢力の客分でしてね、その勢力の中核の1人がこの町のある人間に興味を覚えまして、それを援護しているだけですから」
「それを信用しろっと!」
何時までも破れないので、障壁から少し離れた屋上の淵に丁度降り立つ。
「ご随意に。私は私が知るべき事実を語っているだけに過ぎませんから」
つまり信用など求めていない様だ。如何やら目の前のサーヴァントはマスターに忠誠は誓っておらず、利害一致に協力関係にある様だと推測できた。
「それに私にばかりかまっていていいのですか?」
「葵紋病院なら俺の相棒が向かっているさ」
「おや?場所をご存じでしたか」
「途中から居場所を特定した。だから後はお前を討つだけだ、魔術師!」
士郎は干将莫邪を投擲して、障壁に弾かれる直前で“壊れる幻想”をう。
その爆発は障壁に強い衝撃を与えるが、破るまでにはいかない。
(目晦まし――――と言う事は後ろに回り込んで宝具解放と言う所か。しかしキャスターか、私は――――なのですがね)
そして予想通り背後から殺気を感じた。
「いくらなんでも駄々漏れですよ!」
サーヴァントの周囲の障壁外から小さな鏡が出現して、レーザーが照射される。
しかしそのレーザーは空を貫く。
そして今度こそ後方からの士郎の殺気と共に、魔力を感じた。
(しまった!?)
迎撃しようとするが間に合わない。障壁を強化しようとするが間に合わない。
「絶世の剣!」
矢として弓に番われた絶世の剣が障壁目掛けて放たれる。
衝突した一瞬のみ拮抗するが、流石は決して折れる事のない不滅の剣。剣先が障壁を貫きサーヴァント事串刺しにする。
「!?」
そして――――。
「壊れる幻想」
サーヴァントは内包された神秘の爆発によ
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