機動戦艦ナデシコ
1467話
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実だ。
「ま、その辺はレモンに任せる。今のままでも戦力的には十分だろうし。ただ、いつ何が起きるか分からないというのを考えると、いつでも増産出来る用意はしておいてくれ」
「はいはい、アクセルがそう言うのならそうさせて貰うわ。実際に他の世界に真っ先に出向くのはアクセルなんだし、その辺の空気はアクセルが一番よく分かってるでしょ」
悪戯っぽい笑みを浮かべて告げてくるレモンに軽く肩を竦め、視線をエザリアの方へと戻す。
その視線を受けると、エザリアは小さく頷いてからまた口を開く。
「次に……ああ、技術関係だとIFSがあるわね。ただ、この技術はアクセル曰く副作用があるらしいのでシャドウミラーでは採用しない方針よ?」
副作用? という視線が、IFSを使っていたナデシコからやって来た三人……エリナ、ミナト、ルリへと向けられる。
そんな視線を受けると、代表としてエリナが口を開こう。
「IFSを使っていたネルガルにいた身としては、何とも言えないわね。副作用といっても好戦的になるってものだから、考えようによっては士気向上とも言えるでしょう?」
「そうね。けど、ナノマシンのネットワークを使ったハッキング……という可能性があるのを考えると、出来ればシャドウミラーで使いたくはないわ。幸い私達の中にはIFSを使わなくても十分戦力になる面子が揃っているし」
レモンがそう言いながら向けられた視線に、実働班を率いるコーネリアは当然とばかりに頷く。
……まぁ、実際問題シャドウミラーの実働班というのは超一流といってもいいパイロットだけが揃っている。
それこそ他の世界に向かえば一騎当千、万夫不当と呼ばれてもおかしくないだけの力を持っているのだ。
今の状況で上手くいっているのに、そこに全く違う操縦システムのIFSを導入するというのは、まず有り得ない選択肢と言ってもいいだろう。
精霊の卵なら……と一瞬思ったが、基本的に精霊の卵はシャドウミラーの実働班を目指している連中の集まりだ。
であれば、当然将来的にはシャドウに乗るのだから、IFSを使っても色々と面倒な事になるだけだろう。
「それと、IFSに関連してたけど、エステバリスのデータもあるわ。これに関してはIFSよりは使い道があるかもしれないわ」
「……何か設計する時の参考にはなるでしょうね」
呟くレモン。
まぁ、実際エステバリスというのは使い勝手が悪い兵器なのは間違いない。
火力という面でもそれ程強力という訳ではないし……そもそもIFS対応の兵器なんだから、IFSを採用しないシャドウミラーでは使い勝手が悪すぎる。
「一応エネルギー切れがないというのは大きいし、防衛用の戦力としてマブラヴ世界に売りつけるのは出来ないのか?」
珍しくイザークがそう提
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