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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第6部 贖罪の炎宝石
第3章 病
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「ウルキオラさん」

カリーヌの声で、場は一瞬緊張した。

「なんだ?」

「ルイズの出征についてです」

それを聞いたルイズは身体をぴくっと震わせた。

「ルイズの出征を認めましょう」

「ちょっと!母様!本気ですか!?大体ルイズは……」

「話は最後まで聞きなさい、エレオノール」

エレオノールはしゅんっと小さくなる。

「しかし、条件があります」

「条件だと?」

ウルキオラは冷徹な声を発した。

「あなたの実力を示してごらんなさい」

「どういう意味だ」

カリーヌが微笑した。

「つまり、私と決闘しろということです。あなたが私に勝てたら、ルイズの出征を認めましょう」

「それはダメです!母様!」

ルイズがバッと立ち上がった。

「ウルキオラの戦闘能力は異常ですわ!戦ったら母様が無事じゃ……」

しかし、ルイズの言葉は遮られてしまった。

「あら、ルイズ。私の二つ名を忘れたのですか?それに私はスクウェアメイジです。遅れは取りませんわ」

それを聞いていたウルキオラは少し興味が出た。

今までのスクウェアクラスのメイジといえば、あのワルドくらいであった。

最強のメイジの実力を見ておいて損はないと思った。

「いいだろう。受けてやる」

ウルキオラの言葉に、ルイズはさらに戦慄した。

「ちょっと、あんたね!」

「心配するな、殺しはしない」

それにカリーヌが反応する。

「あら、その言葉、そのままお返しいたしますわ」

カリーヌは笑っていたが、それは美しい笑いなどではなかった。

獲物を狩る目をしていた。

それに公爵すらも恐怖する。

ウルキオラはこのとき、まさか自分が追い込まれることになるなど、想像すらしていなかった。
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