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嫌われの忌み子あれば拾われる鬼子あり
第1章 第2話 使用人紹介
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見ていない私達にはわからない。もしかしたらとても凶悪なのかもしれない、とても危険なのかもしれない、だが、主人に尽くすと誓い使用人になったのならそれはどんな相手でも私達と同じ志を持った仲間であり家族だ。だから、歓迎する。これからよろしく頼むよ、鬼の活躍生きている内に見れることを光栄に思う」

「は、はい!!」

と、返事をしながら大きくお辞儀をした。すると、背中を優しく撫でられた。その方に目をやると主様がニッコリと微笑んでいた。

「ね?言った通りだったでしょ」

とても満足げだった。そのまま広間へと移動し各々が椅子に座る。

「よし、じゃあみんな自己紹介していこうか。あ、ほかのみんなも呼んできてね」

「では私から手短にしてから呼んできましょう。私はエグル・カストロス。使用人の中では一番の古株にして使用人の長、と言ってもただ歳を取っているからというだけだがね」

と先ほど僕を諭してくれた老人、エグルさんはすぐに奥の方へ引っ込んでいった。

「それでは次はわたくしがさせて頂きますわ」

と、160弱程度の身長に腰まである薄いピンク色の髪に青い眼をした女性が立ち上がり、3歩後ろへ下がった所でスカートの裾を軽く持ち上げお辞儀する。

「わたくしは、ミリア・メドニカルと申します。約10年前からここでメイドをしていて今年で29になりますわ。主に料理はわたくしが担当して他の手が空いている人に手伝ってもらう感じなの。一つ言っておかなきゃならないのはわたくしは偏見というものが大嫌いなの。だから御主人様やエグルと同じようにルイス君の事ちゃんと見てるから、怖がらないで仲良くしましょう」

「はい、こちらこそ」

ミリアさんが席につき、次にその隣の男性が立ち上がる。身長はエグルさんより少し低い程度で青みがかった黒髪の碧眼で、キリッとした顔立ちをしている。執事の装いをしているが腰には1本の剣が差してある。

「俺は、リク・メドニカル。さっき紹介してたミリア・メドニカルの弟だ、歳は今年で25になる。腰に差してる剣だが護身用だと思ってくれ、だが勘違いはするな別にお前に対してとかじゃない。主人様を守ることが俺の務めだと思っている、だからこそ俺はいつもこれは手放さない」

「リクは寝ている時も近くに置いてないと落ち着かないみたいよ」

「姉さん茶化すな」

「だってリクなんか目つき悪いし、感じ悪いし」

「これは生まれつきだ。これは文句言われても治せるものじゃないんだよ。姉さんが1番わかっているだろ」

「はいはいそうね」

「全く…俺の事はリクと呼び捨てにしてくれ。逆にさんとか君とかつけられる方がこっちとして楽なんだ。逆もまたしかり、俺は主人様以外には敬称はつけないからルイスと呼び捨てにさせてもらう、あと敬語も無
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