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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
着ぐるみかくれんぼ
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ます!!第三戦《着ぐるみかくれんぼ》!!開始!!』

誰からも質問が出てこなかったため、さっそく開始されていく競技。俺は早速壁につけられているボタンを押し、着ぐるみへと変身したのだった。

















第三者side

ポチッ

ゲーム開始と同時にすべてのプレイヤーがすぐそばにあるボタンを押す。すると、そのボタンの真上にビジョンが現れ、二桁の数字が表示されていた。

「29か・・・」

金色の髪をボサボサにした少年が映された数字を見てそう呟く。その数字が出てきたのと同時に、彼の足元に魔法陣が現れ、真っ白な煙が少年を包み込んだ。

(うわっ、すごい煙いな。まるでソフィアのあの魔法みたいだ)

頭の中に出てきた銀髪の少女の得意とする魔法。おそらくそれと同じなんだろうと思っていた少年だったが、煙から解放された自分の姿を見て、着ぐるみの中の目を大きく見開いていた。

(なんだこれ!?)

茶色の腕に出っ張った白いお腹とおへそ。それによって遮られ足元が見えないが、明らかに通常の姿よりも短くなっている足を感覚で感じ取ったレオンは、思わず怒りの感情を爆発させそうになっていた。

(まさかこれタヌキか!?これじゃあうまく動けないじゃんか!!ふざけるなよ・・・)

短くて動かしにくい腕と足。さらには異様に出ているお腹に刺繍されている29という数字。あまりの動きにくさに、普段飄々としている少年は、それを忘れさせるほどに沸々と沸き上がるものを抑えるのに必死になっていた。







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