暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
着ぐるみかくれんぼ
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と駆けていく。

「なんか楽しそうだね、ソフィア」
「いつも天真爛漫だからね」

ルンルンとお花畑を走るかのように軽やかなスキップを見せる少女の姿に、残っている二人の女の子はそんなコメントをしている。

「相手からは誰が出てくるかな?」

向こうのチームで残っているのはリオンさん、カグラさん、ユウカさんの三人。この中で適任者といえば、一体誰かな?

「それなら、ユウカさんで間違いないだろ」
「??なんで?」

悩んでいた俺の脇から即答してくるレオンに、首を傾げながら体を向ける。彼は相手チームの方を見ながら、その理由を語り始めた。

「リオンくんとカグラさんじゃ、着ぐるみの中身が誰なのか、疑いながら見分けていくだろうからね」

二人は頭がいいけど、いかんせんお堅い考えの持ち主でもある。カグラさんは古風な感じの人だし、リオンさんは真面目すぎて冗談が通じなさそう。もし俺たちの考えている通りの競技だと、二人のこの堅さはいいようには作用しない。
対してユウカさんは、すぐキレるトビーさんの突っ込みもこなす冷静さがあるし、何より寛容的なところもあり、柔軟な発想ができそうである。

「あ!!相手はユウカさんみたいだよ」

指をさして味方の和から離れていく人物を見つめているシェリア。その先にはかなり濃い眉をした背の低い男性がおり、彼は銀髪の少女とマイクを持つ男性の元へと向かって歩いていた。

『両チームプレイヤーが決定しました!!それでは着ぐるみかくれんぼの準備に入らせていただきます』

司会者がそう言うと、地面が激しく振動し始める。あまりの揺れに耐えきれなくなったウェンディとシェリアはその場で低い姿勢を取り、俺とレオンは足に力を入れて耐えている。

「な・・・」
「ナニコレ!?」

徐々に揺れが激しくなっていくと、地面から白い何かが姿を現し始める。それが何なのかわからずしばし見つめていると、それはやがて背の高さを越えていき、巨大な壁のようになっていた。

『フィールドの準備が整いましたので、選手の皆さんを所定の位置に転送いたします』

三度目ともなると、突然景色が変わっても面白味がなくなってくるかな?なんて思っていた時期が俺にもありました。

「あれ?変わってない・・・?」

どこかに転送されたように体は感じていたのに、景色がほとんど変わっていない。しかし、すぐ近くにいたウェンディたちがいなくなっており、間違ってはいないのだと認識することができた。

『ゲームの準備が整いましたので、これよりゲームのルールを説明します!!
今、選手の皆さんの隣にあるボタンがあると思います。そちらを押すと、魔法で全身を覆うような着ぐるみに変身するようになっています』

司会者の言う通り、立っていた場所のす
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