着ぐるみかくれんぼ
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プレッシャーを与えられるけど、負けると崖っぷちに追い込まれてしまう。是が非でもここは取らなければならない試合となるわけだ。
「着ぐるみかくれんぼか・・・どんなゲームなのかな?」
顎に手を当ててゲームの想像をし始めるソフィアだが、その隣にいる少年が即座にそれに回答する。
「このゲームがどんなものかは、簡単に想像できるよ」
「「「え?」」」
レオンの言葉に女の子三人がびっくり顔を晒している。つまり気付いていたのは俺とレオンだけ・・・ウェンディたちはわかっていなかったのか、それにはちょっとだけ驚いていたりする。
「このゲームはたぶん、着ぐるみの中に隠れて、プレイヤーがそれを当てていくゲームなんだと思うよ」
俺も刈れと全く同じ考えをしていた。隠れる場所が柱の影とかから着ぐるみの中に変わっただけで、かくれんぼとは本質がほとんど変わらないはずだ。
「よってこのゲームの適任者は・・・はいシリル!!」
突然指をさして俺に回答を求めてくるレオン。残る三人の中でこのゲームでもっとも適しているのは・・・
「たぶん・・・ソフィア!!」
着ぐるみの中身が透視できるかわからないから俺は微妙、レオンは全然適していない。だけど、ソフィアは違う。聞いた話だけど、俺とレオンがドッキリを仕掛けた時に直感でおおよそ誰が連絡をしてきたのかわかっていたらしい。何か根拠があるのかはわからないけど、彼女なら着ぐるみの中に誰がいるか、おおよそ見分けられる・・・んじゃないかな?
「さすがシリル。よくできました」
その回答は正解だったらしく、レオンが頭を撫でてくる。
「えへへ/////」
レオンが褒めてくれることなんかほとんどないので、嬉しいのと気持ちいいので照れてしまい、頬を緩ませてしまう。
「何?このBLコント」
「「コントじゃねぇよ!!」」
「「そっち!?」」
その様子を見ていたソフィアからコントなんて言われたから、思わず激昂を上げる俺たち。ただ、シェリアとウェンディはそれに対して突っ込みどころがおかしいと感じたようで、驚愕の表情をしていた。
「でもソフィアなら確かにうまくできそうかも!!」
「うん!!私もそう思う!!」
ただ、俺の意見にシェリアとウェンディも同意してくれる。二人の美少女から期待の眼差しを向けられた少女はというと・・・
「オオッ!!なんかハーレムっぽい!!」
よくわからないヘブン状態になっていた。顔が緩みすぎていて、何を考えているのかわかってしまうようにまでソフィアに汚染されつつある自分が、なんだか可哀想になってきた。
「じゃあ三試合目はソフィアでいっか」
「わかった!!任せて!!」
気合いが入っているのが目に見えるほどのハイテンションで司会者の元へ
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